第四章
[8]前話
「自然は危ないよ」
「それはそうだけれどな」
「そんなの普通気にしないぞ」
「そんなの言わないぞ」
「普通そんなの気にするか」
「何処行くにもな」
「けれど実際にあるよ」
津波それに雪崩はというのだ。
「そういうのが怖いからね」
「だからそう言ったのがネタなんだよ」
「いい加減わかれよ」
「自覚がないところが余計になんだよ」
「面白声優って言われるんだよ」
「そうなのかな、まあ僕としては実際にそう思うし」
グリーンは口々に言う友人達にこう返した。
「別にね」
「いいんだな」
「ネタにされていても」
「それでも」
「うん、それで話題になって知られているし」
このこともあってというのだ。
「いいよ、声優も知られてこそだしね」
「知名度って大事だな」
「そうした仕事だな」
「そこは俳優さんやアイドルと同じだな」
「舞台やテレビに出る時もあるしな」
「だからね」
その重要な知名度のことを考えると、というのだ。
「僕はいいと思うよ」
「そうなんだな」
「ネタにされていても」
「それでもなんだな」
「本当にこの世界知名度大事だから」
そうした世界だからだというのだ。
「それでだよ」
「成程な」
「お前がいいって言うならな」
「それならな」
「それでいいな」
「うん、仕事は続くし」
彼は笑顔でさらに言った。
「これからも頑張っていくよ」
「そうしろよ」
「俺達も応援しているからな」
「これからもな」
「うん、そうしていくよ」
グリーンは笑顔で応えた、そうしてだった。
彼はそれからも声優として活躍した、その声と演技力だけでなく独特のキャラクターも人気であった。それは結婚して業界の大御所と呼ばれても同じであった。
海は危ないが 完
2021・12・17
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