第三章
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「そう出来ますし王に自分の意見を言える」
「そのこともありか」
「円卓にしました」
「そうなのか」
「ではこれよりです」
「円卓にだな」
「どなたも座って下さい」
マーリンは騎士達に勧めた、そこにはアーサーもいる。まずはアーサーが座りそうしてからだった。
騎士達が続いた、そのうえで誓い合い絆を築いた。
時は流れマーリンは去り多くの騎士達が倒れアーサーもそうなりその中にはケイもいた。誰もがいなくなり。
円卓の騎士は誰もいなくなった、だが。
円卓は残っていた、ある若い騎士が誰も座ることのなくなった円卓を見て残して大事にしているキャメロット城の今の主に問うた。王ではないが主である。
「あの、円卓は残しますか」
「永遠にそうなる様にしたい」
城主はその騎士に答えた。
「出来ればな」
「そうされますか」
「そう考えている」
「何故そうされますか」
騎士は城主にさらに問うた。
「あの、もうです」
「この円卓にはだな」
城主はまた答えた。
「絆があるのだ」
「絆ですか」
「アーサー王と円卓の騎士達が誓ったな」
「それがあるのですか」
「そうだ、王とブリテンと信仰をな」
この三つをというのだ。
「誓った、その絆があるからだ」
「残されますか」
「これははっきり言えば只の卓だ」
それに過ぎないというのだ。
「何でもない、しかしそこにはだ」
「絆があるので」
「だからだ」
それ故にというのだ。
「これ以上はないな」
「素晴らしい宝ですか」
「だから永遠にだ」
「残していかれたいですか」
「私はそう考えている、だからな」
「今こうして大事に置かれ」
「これからもな」
まsない永遠にというのだ。
「そうしたい」
「そうお考えなのですね」
「卿もそれでわかったな」
「はい、では及ばずながら私も」
騎士は城主に誓った。
「この円卓が永遠にこの世に残る様に」
「誓ったこと、そしてな」
「王と騎士達の絆をですね」
「この世に残していこう」
「そうしていきましょう」
城主に答えた、そうしてだった。
円卓は残された、これは今もイギリスに残っている。人々は今も観ることが出来る。円卓にある絆と誓いを。
円卓 完
2021・10・15
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