第二章
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「それにより皆王に忠誠を誓っています」
「そしてブリテンにもな」
「神にも」
「なら充分ではないか」
「それをある場所であたらめて誓い合いです」
「よりか」
「確固たるものにしましょう」
こうケイに話すのだった。
「その為に来て頂いたのです」
「そうなのか」
「左様です」
「流石はマーリン殿か」
ケイはここでマーリンの知恵を認めた。
「私とは全く違う、ではその知恵をさらに聞きたい」
「はい、それはです」
マーリンはケイに応えて話した。
「卓を用意しました」
「卓を?」
「そこで王を囲み全ての騎士が集い」
そうしてというのだ。
「王への忠誠、神への信仰と」
「ブリテンに対してか」
「全てを捧げることを」
そのことをというのだ。
「誓いましょう」
「そうするのか」
「王もまた騎士であられますし」
マーリンはアーサーの本質も話した、王になるまでに多くの戦いを経て勝利を収め人々を救ってきたのだ。騎士として。
「ですから」
「それでか」
「卓にです」
「共に座るのか」
「そうしましょう」
「ではその卓は何処にあるのか」
ケイはマーリンにあらためて問うた。
「それで」
「はい、王宮の大広間に用意してあります」
「もうか」
「そこにこれから皆で行き」
そうしてというのだ。
「共に座り」
「誓い合ってか」
「絆を築きましょう」
「魔術師殿がそう言われるなら」
それならとだ、ケイも頷いてだった。
彼は王に大広間にと言ってから騎士達もそこに行く様に言った、そうしてだった。
皆で大広間に行くとそこにはだった。
卓があった、それは巨大な卓であったが。
「この卓は」
「円卓です」
マーリンは卓を見て意外そうな顔になったケイに答えた。
「そうしました」
「王が主の座に就かれないのか」
「王が座られた場所が玉座ですので」
「いいのか」
「そして誰もが王を見ることが出来ます」
円卓ならというのだ。
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