第一話:必然のデアイ
[2/3]
[1]次 [9]前 最後 最初
と笑顔で答えるお店のおばあさんが答えると周りにいた人たちも反応し「姫様だ!」「姫様がおられるぞ!!」とサクラ姫のまわりに集まってくるとさくらは笑顔でかえしていた
騒ぎを聞きつけて城の警備隊がこちらに駆け寄ってくる声が聞こえた
警備隊「姫様がおられるぞ!!」
小狼「城の警備隊!」
さくら「捕まったらお城に連れ戻されちゃう!どうしよう」
小狼は無言でさくらの手首を掴むとさくらは驚いた声を上げる
さくら「えっ!?」
小狼「いくぞ!!」
小狼はもうダッシュしてその場を逃げるように離れた
そして遺跡と町が向かい合うようにして位置しておりその真ん中には座れるような岩場がありその場に思わず二人とも倒れこんだ
「「はぁあ〜!」」
さくら「こんなに走ったの久しぶり」
小狼「俺もだよ…」
一息ついたところで走った時に握ったままの状態だということにお互いが気づいて小狼が手を放そうと起き上がろうとした
それをさくらが止めた
小狼「‥‥え?」
さくら「もう少しだけ‥‥このままでいさせて?」
小狼は何も言わず寝ころんだ
そして落ち着いた頃二人は起き上がり手を放し目の前に佇む遺跡を眺めながら今までのことを思い出していた
小狼「‥‥あの遺跡を発掘するのが死んだ父さんの夢だった」
さくら「もう7年になるのね、小狼がこの国に初めて来てから‥‥」
小狼「考古学者だった父さんはこの国の遺跡調査の許可を得るためにお城にでむいたんだ」
さくら「あのときはじめて出会ったんだよね私たち‥‥」
小狼「父さんは発掘作業の仕事の途中でなくなってしまったけど‥‥幸せな人生だったって父さん笑ってたよ‥‥」
さくら「小狼は私のお城に住む気はない?」
小狼「城に?それは‥‥おかしいよ」
さくら「おかしくないもん!小狼は私の大事な幼馴染だもん」
小狼「王族でもない人間が城で暮らすことなんてできないよ。それに遺跡の発掘の仕事で十分暮らしていけるし」
さくら「でも‥‥お仕事で最近会えないし。寂しいよ‥‥小狼は、寂しくない?」
小狼「寂しいよ?でも発掘は俺と父さんの‥‥」
さくら「わかってる‥‥大事な夢‥‥なんだよね?わかってるけど‥‥やっぱり会いたくなるの‥‥」
小狼「‥‥」
さくら「私いつも寝るとき考えてる小狼何してるかな?って‥‥わたしのこと少しは考えてくれてるかな?って‥‥」
さくらはりんごを見つめながら自分の思いのたけをぶつける
小狼「‥‥考えてるよ、俺も‥‥考えている」
さくら「あのね、私小狼に言いたいことが、あるの‥‥わたし‥‥小狼の事」
言葉の続きを言おうと足した瞬間に城の鐘が大きく鳴り響き驚いてその場で倒れこんでしまった
リーンゴーン
[1]次 [9]前 最後 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ