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月曜日のクラブの始まる前、私達3人は練習前のキャッチボールをしていた。お昼休みにスポーツ店の人が来て、1年生の注文したものを持って来てくれたのだ。早速、それで・・
私達は、グラブ、帽子とスパイク、ストッキングだけを揃えて、後はしばらくは体操服でやろうということにした。鈴花ちゃんが
「男の子と一緒のように練習着も揃えると、埋もれちゃってわかんなくなるよ。女の子でも、やっているんだとみんなにアピールする必要あるやん。それを見て部員がふえるかも知れんからな」
私もオーカも賛成した。オーカは最初、キャッチするのがぎこちなかったんだけど、直ぐに、慣れて来たみたい。私なんかより、ずーと運動神経が良いのだろう。それから、いつものように、グラウンドを走ってから、うさぎ跳び。私等もみんな、男の子からそんなに遅れないでついて行けるようになっていた。
練習が終わって、みんなが手を洗い場に集まってきたとき、私等女の子は最後のほうになるんだけど、穣先輩が昂に
「昂 翠って姉ちゃんか?」
「ええ 一人います」
「そうか 御読って珍しいしな 俺と同じクラスなんだよ 翠って女子サッカー部のキャプテンで頭も良くってな それに可愛いしな でもな、彼氏が、男子サッカーのキャプテンでやっぱり、こいつが頭も良くってな、良い奴なんだよ 俺等のヒーローみたいな奴で、そいつと昔から仲が良いもんだから みんな、見てるだけなんだけど、翠は愛想も良くって親切だから、みんなから人気あるんだよ」
「そうですか 俺には、厳しいですよ」
あっ お兄ちゃんの事言ってるんだ。私、その妹だってこと気づいていないのかなぁー。昂も余計なこと言わないんだ。昂はそういうとこあるよね。
その日の夜、お兄ちゃんが
「真珠 コレッ 使え」と、スポーツバッグを渡してきた。
「えっ あっ ありがとう だって お兄ちゃんはー?」
「俺は、前のキャプテンから譲り受けたものあるんだ 代々のキャプテンの物だって だから、今はコレ使ってないんだ お母さんに負担かけるのも気使うだろ こういうの要るだろー」
バッグが要るって思っていたけど、これ以上、買ってと言ったら、お母さんに晩御飯も抜きって言われたりするから、小学校の時に家庭の宿題で作った手提げで、うさぎさんのアップリケを縫い付けた袋に入れて行こうかなと、思案していたから
「うん ありがとう お兄ちゃん これに入れて行こうと考えていたんだ」
「うー その雑巾みたいな袋かー」
「お兄ちゃん 今の言葉 あなたの可愛い妹は 傷ついたんですけどー 一生懸命に作ったのに―」
「あぁ お母さんに半分 やってもらってな」
「あー そんなことあったかしら・・。でもね、クラブとかスパイク ウチ等
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