第二章
[8]前話
「お仕事の八時間以外六時に起きて十二時に寝るでしょ」
「飯食って風呂入って歯を磨いてな」
「合せてどう考えても一時間半位で」
「残った時間全部ゲームだな」
「そんなにゲームばかりしたら身体に悪いわよ」
こう言うのだった。
「運動もしてないしね」
「だからか」
「運動不足にもなるし目にも悪いし姿勢にも悪いし」
「大丈夫だよ」
「大丈夫じゃないわよ。程々にしたら?」
「そんなに気にすることないだろ」
夫は妻に笑って言った、だが彼はゲーム疲れですぐに寝てだった。
次の日もやはり仕事や日常の最低限のことを行う以外はだった。
ゲーム三昧だった、それが数ヶ月続き会社の健康診断最寄りの病院で受けたその結果を見ると。
俊彦は目が飛び出て文字通りそうなって言った。
「何だこれ全部極端に悪くなってるぞ!」
「視力特にガタ落ちでしょ」
妻が横から言ってきた。
「そうでしょ」
「両目一・五だったのが両方〇・五だよ」
「それで他もよね」
「かなり悪くなってる、どうしてなんだ」
「だからずっとゲームしてたからよ」
妻の言葉は冷静なものだった。
「だからよ」
「そのせいか」
「決まってるでしょ、ずっと座って同じ姿勢のままでゲームばかりしていたら」
「運動しないでか」
「一日百歩も歩いてなかったでしょ」
「家の中にいてな」
「しかもゲームの間間食ばかりしてたでしょ」
夫のこのことも話した、俊彦はゲームをしている間間食も楽しむのだ。それも飲むし口にするものはジャンクフード類だ。ただし酒は飲まない。
「コーラとか飲んで」
「それでか」
「そうなったのよ、だからね」
「ゲームは程々にか」
「あと運動もね」
「しないと駄目か」
「出勤している時は移動してそこで歩いて」
それでというのだ。
「運動になっていたけれど」
「今はないな」
「だから余計によ、じゃあこれからはね」
「ああ、ゲームは程々にするな」
「そうしてね」
「わかったよ」
夫は素直に頷きそれからはゲームをする時間を半分以下にしてランニングもする様になった。すると次の健康診断ではかなりましになった、彼にとってはいい教訓になった。
オンラインゲームは程々に 完
2022・3・27
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