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次の日も、同じ練習メニューをこなして、練習の後
「ねぇ オーカ 黙々とやっているけど、平気なのー?」と、私が聞くと
「うん なんとかね 私 小学校の時、バレーボールのクラブチームに入っていたヨー、慣れてるヨー」
「そーなんだ なんで バレー続けないの?」
「なんでってー マリが誘った 私 ジャンプ高く飛べない ダメなんだ それとね クラブの中でうまくいかない だから やめた」
「ふーん そんな風に 見えないのにね」
「ムーゥ 真珠が私の手を握って、誘ってきたから やろーよ って 私、あんまり 友達居ない 声掛けてくれて・・嬉しい リンカも見ると全身がバネみたいで、輝いた眼 私を見てくれた だから、私・・」
「オーカ 気 悪うせんとってな あの・・言葉・・が」と、鈴花ちゃんが、私も変かなって思っていたことを聞いた。
「アー 私 小学校入る前に日本に来た ルソンに住んでた ナッナィは日本とフィリピンのハーフ タータィは日本人 だから、少し、言葉おかしいやろ それでな、話すの苦手なんや あんまー、話しないから 友達も少ない」
「そーなんや ごめんね でも、ウチ等 仲間やから、なんでも話してやー」と、鈴花ちゃんはオーカの手を握っていた。
「ウン ありがとう がんばる」
そして、1週間程経ったとき、練習中に1年生だけ集められて、末永先生はキャプテンの武智穣太先輩とキャッチャーの杉下恭一先輩を呼び寄せて
「ひとりずつ キャッチボールやってみろ 恭 立ったままでいいから受けてやれ 穣 すまんがグラブ貸してやって お前は・・側で立って見てやってくれるか」と、
その後、男の子達が順番に投げて行って、もう1人辞めていて4人になっていたのだが、そして、鈴花ちゃんから・・キャッチャーの恭一先輩から「おぉー」という声がした。ボールが男の子に負けないぐらい速かった。だけど、球があちこちに・・
「力まないでいいから・・気楽にな」と、穣先輩が声を掛けていた。そして、鈴花ちゃんが投げ終わった時、恭一先輩が駆け寄ってきて、穣先輩に「オイ 最後の見た? カーブだったみたいだぞー」と、「ムー」と、先生の方を見ていた。
そして、私、キャッチャーの顔をめがけて投げだしたら
「もっと、胸を張るように腕を後ろまで持って来て、それと恥ずかしがらないで投げる時にもっと足を踏み出してみな」と、言われて、その通りやってみると、山なりだったのが真っ直ぐな球がいくようになっていった。オーカの番になると、あんまり腕を振っていないんだけど、力強い球が・・穣先輩は「フーン」と、言葉が出なかったみたいだった。
終わった時、1年だけ集められ、先生が1枚の紙を渡して
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