暁 〜小説投稿サイト〜
私はいじわる 小悪魔が住みついた
6-?
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 次の日も、同じ練習メニューをこなして、練習の後

「ねぇ オーカ 黙々とやっているけど、平気なのー?」と、私が聞くと

「うん なんとかね 私 小学校の時、バレーボールのクラブチームに入っていたヨー、慣れてるヨー」

「そーなんだ なんで バレー続けないの?」

「なんでってー マリが誘った 私 ジャンプ高く飛べない ダメなんだ それとね クラブの中でうまくいかない だから やめた」

「ふーん そんな風に 見えないのにね」

「ムーゥ 真珠が私の手を握って、誘ってきたから やろーよ って 私、あんまり 友達居ない    声掛けてくれて・・嬉しい リンカも見ると全身がバネみたいで、輝いた眼 私を見てくれた だから、私・・」

「オーカ 気 悪うせんとってな あの・・言葉・・が」と、鈴花ちゃんが、私も変かなって思っていたことを聞いた。

「アー 私 小学校入る前に日本に来た ルソンに住んでた ナッナィは日本とフィリピンのハーフ タータィは日本人 だから、少し、言葉おかしいやろ それでな、話すの苦手なんや あんまー、話しないから 友達も少ない」

「そーなんや ごめんね でも、ウチ等 仲間やから、なんでも話してやー」と、鈴花ちゃんはオーカの手を握っていた。

「ウン ありがとう がんばる」

 そして、1週間程経ったとき、練習中に1年生だけ集められて、末永先生はキャプテンの武智穣太(たけちじょうた)先輩とキャッチャーの杉下恭一(すぎしたきょういち)先輩を呼び寄せて

「ひとりずつ キャッチボールやってみろ 恭 立ったままでいいから受けてやれ 穣 すまんがグラブ貸してやって お前は・・側で立って見てやってくれるか」と、

 その後、男の子達が順番に投げて行って、もう1人辞めていて4人になっていたのだが、そして、鈴花ちゃんから・・キャッチャーの恭一先輩から「おぉー」という声がした。ボールが男の子に負けないぐらい速かった。だけど、球があちこちに・・

「力まないでいいから・・気楽にな」と、穣先輩が声を掛けていた。そして、鈴花ちゃんが投げ終わった時、恭一先輩が駆け寄ってきて、穣先輩に「オイ 最後の見た? カーブだったみたいだぞー」と、「ムー」と、先生の方を見ていた。

 そして、私、キャッチャーの顔をめがけて投げだしたら

「もっと、胸を張るように腕を後ろまで持って来て、それと恥ずかしがらないで投げる時にもっと足を踏み出してみな」と、言われて、その通りやってみると、山なりだったのが真っ直ぐな球がいくようになっていった。オーカの番になると、あんまり腕を振っていないんだけど、力強い球が・・穣先輩は「フーン」と、言葉が出なかったみたいだった。

 終わった時、1年だけ集められ、先生が1枚の紙を渡して
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ