暁 〜小説投稿サイト〜
ドリトル先生とめでたい幽霊
第十一幕その二

[8]前話 [2]次話
「船から大阪を見ているけれど」
「高層ビルも並んでいてね」
「しかも緑も豊かで」
「その中に大阪城の天守閣も見えるし」
「いい街ね」
「凄くね」
「これが大阪だね、自然もあるんだよ」
 賑やかな街ですがそれもあるというのです。
「そして緑も豊かだから」
「木の都でもあるのね」
「織田作さんの言う通り」
「水の都でもあって」
「木の都でもあるんだ」
「公園や神社やお寺が多くてそこに緑があるからね」
 だからだというのです。
「織田作さんが言った意味とは違っていても」
「木の都でもあるね」
「つまり大阪は水と木の都だね」
「そうなのね」
「そうなるね、大阪は」
 この街はというのです。
「そうした意味でもいい街だよ」
「そういえば織田作さんが生まれたのは天王寺区だけれど」
「あそこは木が多いね」
「今でもね」
「お寺が多いし生圀魂神社とかもあって」
「しかも動物園があってね」
「公園もあるからね」
 だからだというのです。
「木が多いんだ」
「織田作さんはそこで生まれ育ってきたから」
「だから木の都って言ったんだ」
「尚更に」
「そういうことだね」
「そうだね、そして水が多いのも事実で」
 それでというのです。
「水の都でもあるよ」
「その自然の豊かさもいいね」
「淀川や大和川もあるし」
「大阪のこの豊かさも見いくといいね」
「本当にね」
 先生も皆も笑顔でした、皆で船も楽しみました。そうしてからでした。
 先生はお家に戻りましたがここで、でした。
 蛸のお刺身を食べている時に一緒に食べている王子が言いました。
「先生、ちょっといいかな」
「何かな」
「いや、織田作さんはもう亡くなってるけれど」
 それでもというのです。
「何か今もね」
「大阪にだね」
「息吹を感じるね」
「うん、僕もそう思うよ」
 先生も確かにと答えます、そうしてです。
 韮ともやしそれに四角く小さく切った厚揚げを胡椒やバジルを利かせたうえで炒めたものと中華風のスープを楽しみつつ言いました。
「何しろ今もね」
「織田作さんが行き来していた場所があるから」
「だからね」
 その為にというのです。
「織田作さんの息吹をね」
「感じることが出来るね」
「写真も残っているしね」
 織田作さんのというのです。
「だからね」
「尚更だね」
「織田作さんを感じられるんだ」
「というか」
 ホワイティが首を傾げさせて言ってきました。
「まだ大阪におられない?織田作さん」
「そうだよね」
 ダブダブはホワイティの言葉に頷きました。
「そんな感じするよね」
「本当にまだおられない?」
 ジップは本気で考えていました。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ