閲覧注意! 食事中は気分悪くなるかも
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可奈美の上、もう一人来てくれるとはね」
「これくらいなら、いくらでも」
紗夜は、にっこりと自らの長い髪を束ねた。ポニーテールとも呼ばれるその髪型だと、ハルトは彼女へ普段とは別の印象を抱かせた。
その時。
「あああああああ……」
体を震わせる鈴音が、声にならない悲鳴を上げた。バケツとモップを放り、右手を突き上げる。彼女の袖が落ちると同時に、彼女の右手に青い光が溢れ出した。
「令呪を持って命じます。リゲル! 掃除を終了! 終了してください!」
「「「え?」」」
「リゲルだけじゃありません! 可奈美さんもハルトさんも氷川さんも! 今すぐ!」
「ええええええええええええええええ!?」
「ちょ、体が勝手に……!」
言うが速いが、リゲルの体が令呪によって動かされていく。彼女の意思とは関係なく、リゲルの体が動きを行っていく……と言えばおどろおどろしいが、やっていることは掃除の中断。ハルトの雑巾を取り上げ、可奈美の手から箒を叩き落とした。
「り、リゲル何やってるの!?」
「私じゃないわよ! 令呪で体の自由が奪われてるの!」
令呪の命令はそれに済まない。紗夜の雑巾もまとめて掴み、窓を開く。
そのままリゲルは、掃除用具を外へ放り投げる。
「な、何をするの私の体!?」
リゲルは自身の体に驚きながら、その右腕に青い光を発生させた。装備されるランチャーで照準を定め、青い光が発射される。
悲しいかな、ラビットハウスより拝借(無言)してきた掃除用具は、聖杯戦争の一環たるリゲルの攻撃によって命中、爆発して消失した。
「「「ああああああああああああっ!?」」」
「……やりました!」
唖然とするハルト、可奈美、紗夜、リゲル。
ただ一人、勝ち誇った顔の鈴音だけが、胸を張っていた。
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