閲覧注意! 食事中は気分悪くなるかも
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ルトたちは、ソファーに腰かけ、リゲルがマスターを呼ぶま待つこととなった。リゲルが戻って来たころには、ハルト、可奈美、紗夜の三人は肩を抱えて震えていた。
「何?」
「この部屋、ちょっと寒すぎない?」
「寒い寒い寒いよぉ!」
ハルトの言葉に続いて、可奈美も猛烈な勢いで同意する。
その言葉に、リゲルは深く頷いた。
「それは私も同意するわね」
「同意するなら止めたら?」
「とっくに何度も止めたわよ。ウチのマスターはそんなことを気にするタイプじゃないのよ」
「あはは……」
「っくしゅん!」
ハルトが微笑していると、紗夜がくしゃみをした。
「……ごめんなさい」
「仕方ないよ。でも、まだ春先だよ? 室内でここまで冷房利いてると、風邪ひかない?」
「私はそもそもゼクスだからそんな問題ないわ」
「ゼクス?」
「……忘れなさい。あ、来たわ」
リゲルが廊下を見た。
廊下の側にある部屋から、こちらにやってくる少女。白い上着とボブカット、そしてなきぼくろが特徴の少女は、静かにリビングルームに入って来た。
「えっと、確か……柏木……名前なんだっけ?」
「鈴音ちゃん!」
「鈴音です」
彼女はばっさりと可奈美の腕を下ろす。
そう。
柏木鈴音。
聖杯戦争の参加者、ガンナーのマスターにして、以前可奈美にも接触してきた少女。
逃げ専を自称し、聖杯戦争にもなるべく関わりを持とうとしない彼女は、やってきた廊下へ手招きした。
「準備はしてきました。行方不明の元参加者の捜索ですよね」
「うん。ごめんね、いきなり押しかけて」
「いいえ。貴方たちに借りを作ることは重要ですから。それで、彼女が?」
鈴音は紗夜に目を向けた。
ハルトは頷き、紗夜へ手を向ける。
「氷川紗夜さん。こっちも元参加者で、今回その蒼井晶を探してくれって依頼してきたんだ」
「あえて元参加者を探そうとするなんて、ハルトさんも物好きですね」
「まあ、そもそも参加者としてではなく、単に行方不明の生徒を探しているわけだからね」
ハルトの言葉に、鈴江は頷いた。
その時。
カサカサ……
「ん?」
その音に、ハルトと可奈美は同時に顔を下げた。
無数に散らばる鈴音の私物。その合間にそれはいた。
「お……」
「「うわああああああああっ!」」
可奈美と紗夜は驚いて、ハルトに飛びつく。
「うぎぃ……」
両側から首を締め付けられて、ハルトが短い悲鳴を上げた。
だが、ハルトに構わず、左右の二人は遠慮なく大声を発する。
その、黒光りする物体に向けて。
「g……○○○○!」
「なんでこんなところに
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