第二章
[8]前話
保護施設から引き取った生後十ヶ月のラブラドールのミックスの雌、ケイゴが動物園に迎え入れられてだった。
そうして三匹の親代わりとなって子育てをすることになったが。
「ワン」
「ガウ」
「ガウガウ」
「ガウウ」
三匹はケイゴによく懐いてだった。
母親の体調yが悪い時はいつも一緒にいてだった。
すっかり仲良しになり本当の親子の様になった、園長はその状況を見てワンに目を細めさせて話した。
「君のお陰でだよ」
「三匹共ですか」
「すくすくと育っているね」
「母乳の出が悪いならです」
「人間の手でミルクをあげてだね」
「母親の体調が悪いなら」
それならというのだ。
「犬に来てもらってです」
「育ててもらうのだね」
「工夫をすればです」
「難しい状況でも幸せになれる」
「チーターもです、そしてケイゴも」
彼女のことも話した。
「保護施設から動物園に入って」
「救われたね」
「そうなりました、多くの生きものが幸せになれます」
「工夫をすればだね」
「私も今回のことでよくわかりました」
ワンは園長に笑顔で話した。
「まことに」
「そうだな、ではこれからも」
「はい、彼等の為にですね」
「知恵を出してくれるか」
「そして工夫をしてですね」
「やっていってくれるか」
「はい」
ワンは園長に笑顔のまま答えた。
「そうさせて頂きます」
「宜しく頼む」
「それが彼等の幸せになるので」
「動物園の生きもの達を幸せにすることも我々の仕事だ」
「学問としての研究と」
飼育を通じてだ。
「多くの人に観てもらう」
「それと共にだ」
「幸せにすることも仕事なので」
「これからもやっていこう」
「そうさせて頂きます」
ワンは園長に約束した、そしてケイゴとクンバリ達のところに行くとだった。
彼等は今も幸せに一緒に遊んでいた、母親は今も体調が思わしくなく休んでいるが子供達を暖かい目で見ている、その母親を介抱しつつだった。
ワンは彼等を見た、そうして暖かい目になるのだった。
チーターの友達は犬 完
2022・3・25
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