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チーター達の友達は犬
第一章

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                チーター達の友達は犬
 アメリカバージニア州レトロリッチモンド動物園に三匹のチーターの赤ちゃんが生まれた、このこと自体はよかったが。
「母親の乳の出が悪くて」
「それでなのか」
「今困っています」 
 チーターの飼育係のスファン=ワンアジア系特有の顔立ちと黒髪と黒い目で眼鏡をかけた痩せた長身の彼は動物園の園長に話していた。
「二匹分はありますが」
「もう一匹がか」
「それで今考えているのですが」
 ワンは園長に話した。
「一匹はミルクを与えて」
「そうしてか」
「育てようと考えていますが」
「それで無事に育つならそうしよう」
 園長はワンの考えを容れて答えた。
「君がチーターの担当だからな」
「だからここはですか」
「君に任せたい」
 ワンに真剣な顔で答えた。
「是非な」
「有り難うございます、それでは」
「三匹共無事にな」
「育てます」 
 園長に答えてだった。
 ワンは二匹の赤子、雄のサハラと雌のキンドルは母親の母乳で育てて残る一匹の雄のクンバリは人間のミルクで育てた、だが。
 母親は産後の肥立ちも悪く子育てにも支障が出ていた、それでワンはまた知恵を出した。
「他の動物園でもしているので」
「犬を引き取ってか」
「はい、親代わりそして友達として」
「一緒にいてもらうか」
「そうししようと考えています」
「チーターの子育てには犬がいいそうだな」
「はい、犬は子育てに熱心なので」 
 そうした生きものだからだというのだ。
「日本ではチョウセントラの子供達も育てています」
「トラもそうするしか」
「チーターにもなので」
 他の動物園の事例を見ればというのだ。
「ですから」
「子育てはか」
「犬に来てもらおうと考えていますが」
「クンバリは君の考えで順調に育っている」
 園長はこのことから答えた。
「ミルクを与えてな」
「だからですか」
「今回も君に任せる」
 ワンに今回も真剣な顔で答えた。
「彼等を幸せにしてくれ」
「わかりました」
 ワンも真剣な顔で答えた、こうしてだった。
 サハラとキンバリ、クンドリにだった。
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