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私はいじわる 小悪魔が住みついた
5-?
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 卒業式の日、私はお母さんと一緒に買ってもらった服を着て、学校に向かった。途中、香菜ちゃんと会って歩いていたんだけど、気が着くと昂君が後ろの方を離れて、やっぱり、お母さんと歩いていた。でも、お母さんは昂君から又、離れていた。

 私達が校門のところで写真を撮っていたら、昂君も来たけど、お母さんは遅れている。

「昂 写真撮ろうよ なんで、お母さんと一緒に歩いてへんの―」

「恰好悪いやん」と、さっさ中に入って行ってしまった。

「そやから 写真・・・」声かけても、知らんぷりして行ってしまった。

 ようやく昂のお母さんがたどり着いて、ウチのお母さんに

「もう、昂ったらね 私 パンプスでしょ 普段、スニーカーだから 久々で足が痛いから、ゆっくり歩いてって言って居るのに・・サッサッと行っちゃって 一緒に歩くの 恥ずかしいのよ あの子」

「奥さん 男の子って そんなもんよ 慎也もそうだったわ 憎まれ口ばっかーでね つまんないわね」と、慰めていた。

 そのうち、鈴花ちゃんもやってきて、スカート穿いていた。グレーのチェックのブレザーにボックス型のスカート。私、スカートの鈴花ちゃんを初めて見た。そして、お母さんは相変わらずの半分刈り上げでもう半分は長くリボンと編んで垂らしながら、薄いグリーンのパンタロンスーツで・・。なんか、やっぱり目立つ。

「鈴花 スカート穿くんや 初めて見た」

「アホ ウチかて女の子やでー それにな 真珠 コレッ」と、スカートをチラッと上げて見せてきたのだ。何層もヒラヒラの付いた白い・・。

「なんなんや そのヒラヒラしたんは・・」

「おかあ がな 見えた時に、可愛いでしょって ウフッ 悩殺」

「あのさー 鈴花のお母さん・・って」なんと言っていいのかわからなかった。

「鈴花 そんなの見せんじゃぁないよー 見えた時の為」と、お母さんに言われていた。

 その横を蘭ちゃんも、すーっと通って、最近は私にも無視してるみたいで、言葉を交わすことは無い。蘭ちゃんは赤いワンピースでそれもふわっとしたフレァなスカート。側のお母さんは紋付の着物姿だった。

「なに あれっ ピアノの発表会かしら 最近ますますブタになってさー」と、鈴花ちゃんは相変わらず嫌いみたいだ。ボロカスに言う。私は、聞こえないかとヒヤヒヤしていた。でも、鈴花ちゃんのお母さんは、蘭ちゃんのお母さんに愛想よく、頭を下げて、挨拶していたみたい。

 校門を入るとPTAの役員さんらしき人と保健の先生が卒業生の胸に桜のコサージュを胸に刺してくれていた。式場の体育館に入る廊下で卒業生は、並ばされて待っていたんだけど、その時、鈴花ちゃんは男の子2・3人から冷やかされていた。

「鈴花も女の子だったんだなー かわいいねぇー 今日
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