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私はいじわる 小悪魔が住みついた
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は、足を振り上げないんかー」

「てめえ等 それ以上 近づくと ぶっ飛ばすぞー ウチの最後の女の子らしいの 眼に焼き付けとけー」と、応酬していた。

 式の途中、泣き出している子もいたけど、私は、悲しくなかった。最後、教室に戻った時も、先生から、最後の通知表を、一人ずつ前に呼ばれて一言声を掛けられて、渡されていった。その時、私は あの声が聞こえてきて、ハンカチを眼にあてながら出ていって

「先生 私 お別れするのが悲しくって・・涙が・・もっと、教えてほしかったです」と、心にも無い言葉を・・。しばらく、先生は私を見つめていたが、私の頭に手をやって

「織本 じゃぁ もう1年 留年するかー」と、ばれていた。私は、「べぇー」と、ベロを出して席に戻ってきた。次は昂君だったので、すれ違いざま「アホ」と・・
 席に戻った時も、鈴花ちゃんが

「真珠 いつ女優になったん くっさい芝居 ウチのを見てな―」と、鈴花ちゃんの番の時

「高松 中学にいったら、その乱暴な言葉は気をつけなさいよ」と、先生が、

「あらー 先生 今まではわたくしの仮の姿のことよー 本当は 家でもとっても、女の子らしくてお上品ですのよ」と、戻る時、上体を前に倒すように・・見せていたのだ・・それも、先生に・・

 鈴花ちゃんが私のほうを向いて、ウィンクしていた時、

「ウン その なんだー 高松も留年 するかー 風紀指導だなー」と、先生が笑いながら、言って居た。

 それでも、最後に教室を去る時に、先生にお別れを言ったら涙が出てきてしまった。校門の近くに来るとみんなが写真を撮っていて、その中に、蘭ちゃんの姿が・・スカートをひるがえしながら、みんなを引っ張ってきていて写真を撮っていたのだ。そして、蘭ちゃんのお母さんが、数人のお母さんに

「ウチの子 中学は聖女子学院に行くのですわよ 特進クラスに受かっちゃたものですから・・だから、あの子、みんなとお別れが悲しくってね」と、自慢にしか思えなかったのだが、まわりの人に

「蘭ちゃんは頭が良くて・・可愛くて、お上品ですものねー」と、嫌味なんだろうけど、持ち上げられていた。それでも

「そーなんですのよー あの子 親に似ないで 良かったですわー」と、私は、あきれていたら、蘭ちゃんが昂を見つけて

「昂君 写真 一緒に 撮ろうよー お別れやん」と、

「なんで 女何かと・・ 香菜、真珠 登校班 帰るぞ」と、校門を出て行った。私達、戸惑いながら、後に続いて、私は、心の中で

「よしっ 昂 偉い やっぱり、ウチの昂やー」と、叫んでいた。

 そして、校門を出たとこで、昂君が待っていて

「早くしろよ 写真撮るんやろ」って

 その日、私は「やっぱー 昂 恰好良い だーい好き」と、部屋に貼ってある
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