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私はいじわる 小悪魔が住みついた
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 卒業の集合写真を撮ることになっていて、校門の前に並ばされて前の組を、待っていた時、鈴花ちゃんが私の手を掴まえてきて、待機していた。

 私達の番になった時、撮る直前に、鈴花ちゃんは、私を連れて無理やり昂君の後ろに並んでいた。本当は男子女子と右左とに別けられていたのだが、そんなことは無視しているかのように・・先生も、気づかなかったみたい。みんなも、鈴花ちゃんのすることだからって、声を出せなかったみたいだった。

「鈴花 ありがとね 後で、先生から叱られるかもね」

「ええやん もう、そんなん言っても 遅いし 何が悪いねん 一生の想い出やんかー」と、ツラーっとしていた。この子 怖いわー と、いい意味でも、私は感じていた。そんなで、いよいよ、卒業式を迎えるのだ。

 そして、卒業文集には、私は、もう、堂々と昂君との辛かったトレーニングの日々を綴った。昂君は、怪我をした中での私との日々を綴ってくれていた。私達、繋がっていると感じたのだった。私、お母さんに言われたこと、いつまでも守れる自信がなかった。いつか、衝動的に・・と、自分が怖かった。だって、写真撮る時、昂君は手を後ろにまわしてきて、私の手を、しっかりと・・誰も、知らないことなんだけど・・。

 その日、夕ご飯を食べ終わると、お兄ちゃんが、お母さんに話あるからと呼び止められ、私には部屋に行ってなさいと言われた。だけど、私は、廊下で立ち聞きしていたのだ。

「慎也 近所の人から聞いたのだけど 公園で翠ちゃんと抱き合って、キスしてたんだって 本当なのー どういうことよ」

「どういうことって そんなこと いちいちチクる奴いるのかよー」

「そんなことって そんなことじゃぁ無いわよー」

「あんなー 僕と翠は 一緒の高校目指していて そこでも、一緒にサッカー続けようと約束してんだよ この夏の大会で中学最後だけど、他の奴は 受験のことやるから、もう、クラブに出てこないんだよ だけど、そこまではふたりとも続けようねってやるって決めたんだよ だから、結束だし それに、僕達は、お互い、好きなんだよ 愛し合ってる だから、しっかり、抱き合ってキスしてたよ それだけだよ それが何が悪いんだよ 責められる覚えはないよ」

「・・悪いってわけじゃぁー だって、まだ、中学生なのに・・」

「だから、中学生ってだけで なんでダメなん? 不純でもないし、校則でも、法律でも禁止してないよ 僕等、悪いことしているって思ってない ただ、あんまり、表立ってすることじゃぁないとは思うけど」

「そっ そうよね 翠ちゃんのほうは 女の子だし 向こうの親御さんだって・・そんなことウワサになったら」

「べつに・・無理やりじゃぁないし お互いの気持なんだから 誰からも、文句いわれたくないよ 僕は、翠が好
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