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2月になって、私の卒業式の時の服を買いに行くからと、お母さんと出掛けた。どれも、同じようなもので、少しずつ値段が違うんだけど、私には、その違いが判らなかった。
だけど、お母さんは、チャコールグレーのダブルボタンのブレザーと青のチェックのプリーツスカートの組み合わせを選んでいた。ブラウスとリボンも選んで
「これで、いいわね このブレザーなら後々も着れるわ」と 押しつけのように・・私は、判らないから、どうでも良かった。
「試着して見なさい」と、言われて・・「うん 可愛いわよ スカート ちょっと長いかなー でも、まだ、身長伸びるからいいかー」と、買ってきたのだ。
その後、家に帰って、もう一度着てみてって言われて、お母さんは、ベルトを用意していて、スカートのウェストを折り返して、その上にベルトで隠して
「うん これっ位でいいや 真珠はチビすけだから、これっ位短い方が可愛いわよ 回ってみて」
私が、クルッと回って見せてたら
「うーん 見えちゃうかもしれないから ちゃんとスパッツは穿くのよ ネ ちょっと そこに座って 大切なお話があるから 聞いて 女の子にとっては、大切よ 慎也には、男の子だから、言いにくくってね こんなこと、言えなかったんだけど」と、急に、お母さんは厳しそうな顔になってた。
「あのね 真珠は今年から中学生だし もう、この前、生理があったでしょ だから、女として、赤ちゃんを産める身体になっているの だから、男の人とどういうことしたら、妊娠するのか、習っているでしょ 男の子と仲良くするのは、良いことよ 昂君だって構わない だけど、あなた達は、まだ、一番、危険な年ごろなの お互い、相手の身体には興味があるだろうし 自分と違うんだから・・だけど、自分の行動に責任が持てて、相手のことを思いやる気持ちが持てるまで、そういうことはしちゃぁだめよ わかる?真珠 間違いを起こすって 責任持てないことを、衝動的にすることなんだと、お母さんは思うの わかる?」
「うん 責任持つって どういうこと? お母さん」
「そうねー 一つ目は 人間って、食べて行かなきゃ、生きていけないでしょ その為には、自分で食べ物作るか、お金稼いで買うかしなきゃダメでしょ だけど、今の日本では法律で中学卒業までは学校に行って勉強しなければならないから、そんな時間無いでしょ 二番目には、未来の為に、子供が出来たら、色んなことを教えていかなきゃだめだと思うんだよね 自分達より、もっと幸せになってもらうため、その為にも、自分達が勉強していなければ、教えられないじゃぁ無い だから、最低限、中学までは勉強して、人間関係も学びなさい って、言うんじゃぁ無いかなー そーいうことが、出来て、初めて、人間として、自分の行動に責任が持てるって言えるんだ
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