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レーヴァティン
第二百四十三話 蝦夷攻めその十二

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「名曲を多く残す」
「事実そうだったしね」
「だからだ」
「無能な働き者がいいね」
「適材適所を行えばな」
 それでというのだ。
「有能な働き者になるからな」
「いいね」
「そうだ、しかしだ」
 それでもというのだ。
「そうした屑はだ」
「どうにもならないわよ」
「そうした奴は排除する」
 躊躇なく言った。
「どうしようもない腐った屑はな」
「さもないと幕府が腐るでござる」 
 智も言ってきた。
「まさに」
「その通りだな」
「腐った果実は放っておくと」
「周りも腐らせるな」
「そしてその箱や袋をどうしようもなくするでござる」
「そのことを考えるとな」
「やはりでござる」
 執るべき手段はというのだ。
「排除しかないでござる」
「国益なぞ考えず敵を貶めることだけ考えてな」
「私利私欲しかない輩なぞ」
「見付ければ即刻だ」
「罷免でござるな」
「そして最悪お家断絶もだ」
「するでござるな」
「そうした輩は賊だ」
 国にとってのそれだというのだ。
「だからな」
「容赦しないでござるな」
「公を言っている様でもだ」
 そうした輩はというのだ。
「その実はだ」
「私だけでござるな」
「相手の疑惑ばかり言って政策を言わないならな」
「それだけで妙でござる」
「何でも反対なぞだ」
 英雄はこうも言った。
「愚か者である証拠だ」
「それに他ならないでござるな」
「そうだ」
 まさにというのだ。
「政に携わるならまずはだ」
「政策を出すことでござる」
「それの是非を問われるべきだ」
「相手の不祥事を攻めることは」
「してもだ」 
 それでもというのだ。
「二の次だ」
「それでいいでござるな」
「そうだ、だからだ」
「そればかりでまた何でも反対ならば」
「罷免だ」
 その役職からというのだ。
「相手に対したいならだ」
「政策です」  
 良太も言った。
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