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レーヴァティン
第二百四十三話 蝦夷攻めその十一

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「国益を無視してね」
「政敵を攻撃する手段にするとな」
「そうなればね」
 それならばというのだ。
「危険だよ」
「その通りだな」
「だからだよ」
「出来ることならだな」
「ある程度でだよ」
「抑えることだな」
「駄目なのは今の起きた世界の野党だよ」
 桜子は具体的な例を出した。
「日本のね」
「あいつ等だな」
「ああなるとね」 
 それこそというのだ。
「もうね」
「駄目だな」
「まさにあんたの言う党益のみでね」
 そうなっていてというのだ。
「国益なんてね」
「連中にはないな」
「ああなるとな」
 英雄も言った。
「害だ」
「そうでしかないわね」
「相手を引き摺り落として貶めてだ」
「その為には何でもするわね」
「危急の時でもだ」
 まさに今手を打たねば国家にとって深刻な事態が起きる時でもというのだ、感染症が拡大している時でもだ。
「与党の根拠無根のスキャンダルを言い立てる」
「そうするんだよ、これが」
「国会でもそればかり言う」
「大事なことは言わないでね」
「挙句にはそちらはだ」
 国家の大事はというのだ。
「時間があればだ」
「そんな感じね」
「こうした連中はまさにだ」
「害だからね」
「排除すべきだ」
「選挙だったら落選させて」
「幕府にいるならばな」
「罷免ね」
「即刻辞めさせてだ」
 そうしてというのだ。
「改易どころかな」
「お家断絶もだぜ」
「処する、無能な働き者はいい」
 英雄はこの時もこう言った。
「その者が向いている仕事に就ける」
「それで有能な働き者になるよ」
「モーツァルトに政は任せない」
「音楽をさせるね」
「そうすれば存分に働いてだ」
 事実モーツァルトは音楽においては誰もが認める天才であった、しかし他の分野の才能はその人間性もありどうだったかというのだ。
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