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そして、又、私にとっての地獄のトレーニング。神社に着くと、案の定、昂君の
「じゃー 腕立て伏せ30回を2回な」と、鬼の声がかかった。
「なぁ 昂 堪忍して―な 無理やー」
「やってから 言え 泣き言は ほらっ 並んでやるぞー」と、やらされたけど、私8回目辺りで
「あかん もう ダメ」と、根をあげたら
「しゃーないな じゃぁ あそこのベンチに手をついて やっていいから その代わり、20回を3回繰り返すぞ」と、言われながら
「ねぇ なんで、そんなにウチのこといじめるん? かわいそうって気ないのー」
「無い! 真珠はできるんだから」
なんだかわかんないまま、ベンチに手をついて・・・
「ほらっ そんなにケツを上げるな! 女のくせにみっともないぞ」と、
なんなんだ、こいつは・・なんでそんな言われ方せんならんの・・と、でも、1回目はなんとか
少し、休んで、又、2回目に・・でも、途中で・・
「なんだよ 休んでも、いいから 3回って決めたんなら、最後までやれよ」
「なにゆうてんのー 3回って、昂が勝手に、決めたんやんかー」
「まぁな でも、真珠も反対せんかったやんかー」
私は、口惜しくて半分泣きごとを言いながらも3回目も何とか終わった。お尻は上がってたかもしれないけれど。
「真珠 鈴花も言ってたろー やればできるって、最低だって とにかく、やってみるんだよ 出来る限り なんでも、最初から無理出来ないって言うのは止めろ なんでも、やってみてから、考える 真珠に足らないのは、そこんとこだぞ」
「昂 ずけずけと なんなん ウチは 昂のー よう言うわー」
「お前は 俺が 好きになった女の子だからね たまに、パンツ見せてくれる」
「うー なんでー グサッとくること言うねん ごまかすように それに、お前って言うなっていうのにー」と、顔を覆って泣く振りをしたら
「又 泣くぅー ごめん ごめん」
「うそ だょー ぴよん」と、言って、逃げて行ったら、後ろから、追いつかれて、抱きしめられていた。
「好きなんだ 真珠」
「ウチも」と、昂君の手を取って、頬ずりするのが、その時の私の精一杯の表現だった。
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