第二章
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「ハワイに行ってわかったわ」
「今までの自分は違う」
「偽りの自分だった」
「そうだったのね」
「ええ、これからは私はハワイアンよ」
こう言いつつ料理を出すのだった、料理自体はいい出来だ。
「そういうことで宜しくね」
「何でこうなったのよ」
「清楚系お嬢様がハワイアンに」
友人達はパンケーキやハンバーガーを食べつつ思った、今の彼女は兎に角ハワイアンになっていた。
だが秋になると。
「寒いわね」
「そりゃ半袖半ズボンだと」
「寒いわよ」
「十月になるとね」
「寒くなるわ」
「もうアロハじゃ限界よ」
早苗は自分から言った。
「明日から長袖長ズボンにするわ」
「そうしなさいね」
「そのままだと風邪ひくわよ」
「秋には秋の服着なさいね」
「そうするわ」
こう言ってそうしてだった。
早苗は次の日から秋の服、長袖と長ズボンそれも厚めの生地を着て学校に行って生活も送る様になった。すると。
自然とアフロヘアもレイバンも今の服装には合わなくてだ。
元に戻った、それで早苗は友人達に話した。
「いやあ、ハワイは大好きだけれど」
「それでもね」
「日本でずっとハワイのファッションは無理よ」
「出来ないことよ」
友人達はその早苗に話した。
「ハワイは常夏だけれど日本には四季があるから」
「秋だけじゃなくて冬もあるのよ」
「そうした季節にアロハは無理よ」
「そうね、沖縄とかなっら兎も角」
早苗はそれはと応えた。
「他の場所じゃね」
「そう、だからね」
「ハワイ好きはいいけれど」
「日本じゃいつもハワイアンは無理よ」
「そのことがわかったわ、お父さんとお母さんも私が元のファッションになって嬉しいみたいだしね」
早苗はこのことも話した。
「やっぱりこのファッションがいいわね」
「そうよね」
「その方がいいわね」
「日本だとね」
「そうするわ」
こう友人達に言った、それで早苗は大学にいる間卒業して就職して家庭を持っても清楚系でいた。だがハワイは好きで。
お金と時間があると家族に話して一緒にハワイに行く様にした、そしてハワイを楽しんだ。ファッションは戻ってもハワイ好きはそのままだった。
ハワイ帰り 完
2022・3・21
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