第2部
エジンベア
美少女コンテスト最終審査・後編
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様子に、王女は思わず狼狽する。
「王女様。お疲れのようでしたら、アタシがお姫様抱っこで運んで差し上げますわよ?」
そう言うと、余裕の表情でどんと自分の胸を叩くアルヴィス。
「ひっ、いや、あの、やっぱり大丈夫ですわ!! 自分でちゃんと歩けますわ!!」
アルヴィスの気遣いに対し、慌てた様子でそう言うと、ヘレン王女はすたすたと足早に城へと戻ってしまった。
「……で、実際はどうなの? ユウリくん? 本当に、王女様を運ぶために私に頼んだの?」
ニヤニヤしながらユウリに詰め寄るアルヴィス。魔物との戦いで体中土埃と魔物の返り血がついている姿でそんな風に笑うもんだから、シャレにならないくらい怖く感じる。
「……あんた、意外にいい性格してるよな」
恨みがましい目でそう吐き捨てると、ユウリはこれ以上何も言わず、私をおぶったまま城へと歩き出した。
私がコンテストでいない間に、二人との距離も何か変化があったんだろうか? それにビビアンもいたのだから、いったいどういう話をしていたのかすごく気になる。私はビビアンに会うまでの間、三人の会話を色々と想像していたのだった。
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