第一章
[2]次話
ジャパニーズジャングル
最近街全体でカメムシが多い、それはもう異常発生と言ってよかった。
その為市役所にも苦情が来ていたが。
話を聞いた市役所の市の環境を担当する職員の一人大場芳重は苦い顔で言った。一七七程の背で面長の顔でしっかりとした感じの顔立ちで黒髪は茄子のへたの様である。かなり痩せた身体つきが印象的だ。
「やっぱり原因あるよな」
「何事にもですね」
部下の一人青空直美が応えた、黒髪をショートにしていて丸顔で童顔である。背は一五四位であり均整の取れたスタイルだ。
「ありますよね」
「ああ、だからな」
「カメムシのことも」
「何か原因があるんだよ」
「一番多いのは大石町二丁目ですね」
「そうだな、あそこが特にだよな」
「じゃあ原因はあそこですね」
大石町二丁目にあるというのだ。
「そうですね」
「あそこを調べてみるか」
「そうしましょう」
青空は大場に言ってだった。
大場も頷いてそれで青空と共に大石町二丁目に行ってみた、そうして現地調査にあたるとであった。
カメムシが確かに多いが空き家が幾つかあった、どの空き家もだった。
「荒れてますね」
「人がいなくなるとどうしてもな」
「家って荒れるんですね」
「人がいないと手入れもされないからな」
その為にというのだ。
「どうしてもな」
「荒れるんですか」
「そうなるんだよ」
こう青空に話した。
「何でもない様で」
「そのままって訳にはいかないんですね」
「空地だってそのままだと雑草が生い茂るだろ」
「お家でもそうなんですね」
「そうしたものなんだよ」
町の中を歩きながら話した、そしてだった。
ある空き家の傍に行くとだった。
カメムシが特に多くその空き家は。
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