第二百四十二話 文献にあるものその八
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「十分でござる」
「そうだな、ただ向こうが攻めてくることはな」
「考えられるでござるから」
「軍備は整えてな」
「守りを備えていくでござる」
「そうしような」
「あと巨人もね」
双葉はこの存在の話をした。
「あいつ等もいつも急に出て来るから」
「備えておくか」
「そうしておきましょう、それに前から気になっていたけれど」
双葉はこうも言った。
「巨人と海の魔神は関係あるのかしら」
「それな、若しかしたらな」
実際にとだ、久志も言った。それも考える顔で。
「あるかもな」
「そう思うわよね」
「前から若しかしたらってな」
「思ってたでしょ」
「皆そうだろ、一切証拠はないけれどな」
「ないと余計に思うわね」
「ああ、魔神のことも巨人のこともわかってない」
どちらも一切である、巨人は今も時々出て来て街や村、それに橋や堤防や道路を壊し民も襲って災厄をもたらしているのだ。
「となるとな」
「それではね」
「逆にな」
「そう考えるわね」
「ああ、ひょっとしたらってな」
「そうよね」
「その辺りも調べる為にか」
「そうよ、ここはね」
是非にというのだ。
「魔神と巨人の関係について確める為にもね」
「余計に調べていくか」
「魔神のことをね、それに巨人のこともね」
「そうしていくか、じゃあな」
「調べていきしょう」
「そうしていこうな」
久志は双葉のその言葉にも頷いた、そうしてだった。
魔神だけでなく巨人のことも調べていった、そのうえで浮島全体の政を見て国を豊かにしてそのうえでだった。
軍の装備をよくしていった、久志は今の兵達の装備を見て言った。
「もう鉄の鎧じゃなくてな」
「グレードアップさせてくか」
「ああ、鋼鉄の鎧にしてな」
美奈代に対して話した。
「盾もな」
「鉄の盾からやな」
「鋼鉄の盾にして兜もな」
「そうするんやな」
「小手や脛当てもな」
そうしたものもというのだ。
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