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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第二百七十話
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からな。ユートピア」

「わかってるよ。っていうか、その時は俺を切る前に俺が臥煙を斬るよ」

スクレップをがりがりと石畳にこすりながら、臥煙から距離を取る。

階段に腰掛け、臥煙が術の準備をしているのを眺めていると、姉上に尋ねられた。

「ん?おぬしは戻らんのか?」

「暦さんと違って俺は吸血鬼でいることに不便を感じてないからね。影もだせる、写真や鏡にも写れる。他人の認識も阻害できる。デメリットに対し余りあるメリットだ。ああでもニンニク入りのラーメン食べると喉が焼けただれるのは嫌かな」

「そうか」

そこで、量子通信が入る。

箒か?と思ったが、相手はトヨタマだった。

『どうした?つべで炎上でもしたか?』

『ISによるテロの計画をキャッチしました』

おっとシリアスな話だったか。

『ほーん。この時期にか。詳細は?』

あまりにもタイミングが良すぎる。

俺を街から遠ざけようと彼女が動いたのだろうか?

『実行者はファントムタスク過激派。決行日は今日』

『過激派のやつらも学んだっぽいな。決行日当日までお前たちでキャッチできないとは』

つまりギリギリまでクローズドネットでのやり取りしかしてなかったのだろう。

『申し訳ありません』

『気にするな。クローズドネットにはどう頑張っても接続できないんだ。で、目標は?』

『ルクーゼンブルク公国』

「狙いはタイムクリスタル鉱床か!」

マズいな。

非常にマズい。

だが正攻法でもある。

”本来の”ISの基幹要素であるタイムクリスタルを狙うのは正しい。

俺が”同じ立場”でもそうする。

「どうしたユートピア」

我が姉君に声をかけられ、自分が立ち上がっていたことに気づいた。

「ちょっと電話」

『規模は?』

『採掘用の工兵隊が一個中隊規模、戦闘員はア・ズライグ・ゴッホという部隊のみですが、そのような部隊はファントムタスクには存在しません』

『存在しないだろうよ。赤い龍なんてチーム。だってそれ部隊名じゃねぇもん』

『イギリスの伝承にある龍と理解しています』

『その理解でいい。あとは俺が個人的に処理する集められる限りの情報を集め続けろ。情報は逐次アップロード。OK?』

『了解』

ホロウィンドウを開いてアップロードされてくる情報を閲覧していく。

しばらく情報を見ていると、方術の準備が終わったのか、臥煙が小太刀夢渡を振ったのがホロウィンドウ越しに見えたのでウィンドウを閉じる。

刹那、地面に穴が開く。

あの世とこの世をつなぐゲート。

地獄の門。

黄泉の門。

幽明の境。

呼び方は様々あれど、示す事実は一つ。


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