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体育の授業は予定どおり、男女別れてのソフトボールだったけど、ウチのチームは鈴花ちゃんが
「ピッチャーは夏美ちゃんね、サード真珠、ウチはファーストな」と、一方的に言ってきて
「えぇー ウチ そんなん出来ひんやん」と、私がもじもじしていると
「大丈夫 大丈夫 やってみたらー 他に出来るの居てへんやん」と、強引に決まってしまった。
やってみると、ゴロを取って、鈴花めがけて投げて、何とか出来てしまった。鈴花ちゃんがボールを受け取る度に
「真珠 良いよー 良いよー」と、声を掛けてくれて、鈴花ちゃんと練習したお陰だったのだろう。
終わって、手を洗っていると、昂君が横に来て
「真珠 やるやん 恰好良かったぞ」
「うん めずらしく褒めてくれるやんか」
「いや みんな 意外ってびっくりしてたぞ」
「なんも 意外なことないやん ウチやて、やる時はやるんやでー」
「真珠 指導者がええんとちゃうかー」と、後ろに鈴花ちやんが立っていたんだ。
「うっ 鈴花のお陰だよね」
「そーだよ やればできるってのは最低やでー 最初からやれっていうの! わかったぁー」
「ウン わかったよー あぁ やっているうちにな おもろーうなってきたんやー」
「決まりやな 部活、中学もソフト部にしよな」
「なんでやー そんなん」
「できひんって ゆわさへんでー 一緒にやろーなー」
その日の帰り、昂君に
「なぁ 昂は中学のクラブ なんか考えてんのー」
「まだ なーんにも 真珠 鈴花から誘われとったやないかー」
「うーん だけどな ウチ ダンスやりたいねん」
「ダンスって パンツ見せて飛び上がるやつかー 見せるの好きやのー」
「ちゃうわー あれは、チエァやろー ウチはリズムダンス」
「そんなん 中学にあるのか?」
「無いかもねー あのなー 変なこと言わんとってな 昂が勝手に見たんやから それに、そんなん昂だけやねんからなー」
「そうかぁー 見せてんのか思ってた パンダ」
「バカ あのなー パンダちゃうゆうてるやん 今日はスパッツ穿いているしな もう、見えても オモローないでー 残念でした」
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