第13話 女性の敵
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厄介な代物でしたよ。禍継や蛮児のボディでは、恐らく耐えられなかったことでしょう。もっとも、ノバシェード最強の改造人間である私なら……ナノマシンの活動を抑え込める抗体の自己精製には、1分も掛かりませんがね」
ゴールドフィロキセラが語る通り、ヴェノーラのバイオナノマシンはかなりの脅威であった。自己再生能力に秀でた彼が相手でなければ、彼女1人で勝負を決めることも出来ただろう。ブロンズフィロキセラやシルバーフィロキセラでは、彼女には到底敵わなかった。
しかし、外部から受けるダメージのみならず、内部から侵食して来る毒物にも適応出来てしまうゴールドフィロキセラにだけは、通用しなかったのである。EXが付けたヘルスラッシュによる傷も、すでにほとんど塞がっていた。
「とはいえ、あなた達には随分と痛め付けられました。……これほど追い詰められるとは、正直予想外でしたよ」
「あぅ、ぐぅうッ……!」
「ぁあっ、あぁあッ……!」
「その健闘を讃え、命だけは助けて差し上げましょう。……2度と刃向かう気が起きなくなるまで、念入りに嬲った上でね」
「さ、沙耶さん、美里さんッ……!」
2人の女刑事が見せた「新世代」の底力を危険視したゴールドフィロキセラは、彼女達の「心」をへし折ろうと、触手の締め上げを徐々に強めていく。まだ体力が回復しきっていないライダーマンGは、苦しむ2人に手を伸ばすことしか出来なかった。
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