暁 〜小説投稿サイト〜
FAIRY TAIL もう一人の滅竜魔導士「氷竜」
合体魔法(ユニゾンレイド)
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
シッ!

「なっ!?」

氷を纏ったリートのパンチを、エリゴールはアッサリと受け止める。

「無駄だ、例え炎じゃなくても暴風衣《ストームメイル》は常に外に向かって風が流れている。
わかるか?人は向かい風には逆らえねぇんだ、物理攻撃の威力すらも殺すオレのストームメイルは誰にも破れねぇ」


エリゴールは、さらに纏っている風を強めた。

「すげぇ風だ!」

「これじゃあ台風だぞ!」

「これでは流石に近づけまい」

「死ねぇぇ!」

エリゴールは二人に向けて鎌鼬《かまいたち》を繰り出す。

「ちっ!」
「おっと!」

「はぁぁ!」

エリゴールの攻撃をかわす二人だが、攻撃ができなくかわし続けるしかなかった。

「ぬらあぁぁ!」

「無理だ!ナツ!」

ナツは爆発を利用し、エリゴールに突っ込もうとするがエリゴールの放つ風が強すぎて、簡単に吹き飛ばされる。

「くそっ!炎どころかオレが近づけねぇ!」

「だから言っただろ!」

そして先程まで気を失っていたハッピーとラリカが、強風で目を覚ます。

「くらえ!全てを切り刻む風翔魔法!翠緑迅《エメラ・バラム》」

「翠緑迅《エメラ・バラム》だって!?」

「そんなのをくらったらバラバラになりますわよ!」

「死ね!ハエ共!」

エリゴールが翠緑迅を発すると、戦っていた橋が切り刻まれボロボロになっていく。

「ナツー!」
「リートー!」

翠緑迅が消えて、橋の上では煙が充満していた。

「若ぇ魔導士にしてはなかなかだったぞ、安心しろ…すぐにジジイ共もそっちに送ってやる…呪歌の音色でな」

「何が…呪歌だ…」

「ふざけんじゃねぇぞ…」

煙が晴れ、ナツとリートはボロボロになりながらも何とか立っていた。

「!?」

「ナツ!」
「リート!」

翠緑迅《エメラ・バラム》を食らう直前、リートは本来より薄いが、氷の壁を張り威力を弱めナツとその身を守っていたのだ。

「じっちゃんの首が欲しいなら正々堂々と戦え!」

「戦う覚悟のねぇやつが人の命をもてあそんでんじゃねぇよ!」

「なんてしぶてぇガキ共だ!」

ナツはエリゴールに突っ込むが、やはり吹き飛ばされてしまう。

(どうする?このままやってもラチがあかねぇ…)

「ちくしょぉぉぉ!」

ナツは感情が高ぶり、さらに火力を上げる。

「何で近づけねぇんだ!納得いかねぇ!」

(何だ?エリゴールの風が妙な方向へ流れている...)

「それにしても不気味な魔法だな感情がそのまま魔法に現れてるようだ...」

風の流れがおかしいことに気付いたリート、ハッピーもそれに気付いたようで、リートに声をかける。


[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ