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私はいじわる 小悪魔が住みついた
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背中を押しやってきて、荷物を取り上げてきた。
 
 私はー えぇー えぇー と、動揺しながら昂君の横に行って、腕を支えていたんだけど

「すまんな 真珠 肩 貸してもらっていいか」と、私「ウー?」と返事してんやけど、直ぐに肩に手をまわして、引き寄せられていた。私、その瞬間「なによー これって」と、顔が真っ赤になっていたと思う。

 それを見ていた蘭ちゃんは、鈴花ちゃんを睨みつけるように、何にも言わないで行ってしまった。鈴花ちゃんは、後ろから「フン」と、言っているように聞こえたのは気のせいだろうか。

 歩き始めた時、昂君は右側だけ松葉杖を使っていた。

「なぁ 昂 ウチは並んで歩いた方がいいの? 後ろからの方がいいのかなー?」

「うーん どん臭く無ければ、左の斜め前がいいんだけど まだ、足が頼りなくてな 杖使ってんねん」

「難しいこと いわんとってーなー 斜め前ねぇー」と、車が通るのをガードするように歩いていた、そして、後ろから香菜ちゃんが付いて来ていた。

「真珠 俺 リハビリで病院行くねん 途中までで良いから ありがとうな」

「えー 病院行くんやー ウチも付き添いしてってええかなーぁ」

「うー かまわんけど つまらんぜー」

「ええねん 昂が 苦しそうにしてるのって おもろいかなーってな そんなん、なかなか見られへんやん」

「あのなー 治ったら お前のこと追いまわすからな―」

「ええでー ウチ その折れたとこ 蹴とばしたんねん」

「あのなー 後ろから聞いとったら 言い合いしとっても、イチヤイチャしてるみたいでなー うち こっちやから帰るでー 真珠 荷物どうする? 運んどいたろかー?」

「あぁ ごめん 香菜ちやん 持っていけるし、大丈夫 又、遊びに行くなー ウチ 病院付いて行くわー」と、香菜ちゃんと別れた。

「昂 さっきのん どういう意味やのー」

「さっきのって 肩貸せっていったことかー 柔らかくて、助かったよー」

「ちゃうって 教室のこと ウチに向かってチュッとしとったやんかー」

「うーん そんなことしたかー 見間違いちゃうかー そんなことばっかー考えとるから」

「ちゃうわー ウチは・・ただ もう ええねん」

 病院で、昂君がリハビリしているのをガラス窓から見ていると、数歩歩いたかと思うと、脇の手すりに?まると言う繰り返しだった。あんな歪んだ昂君の顔を見るのは、初めてだったのだ。でも、必死になって、自分の足で歩こうとしていた。その後、電熱で温めたり、マッサージをしてもらって、出て来た昂君に

「お疲れ様 辛いよねー」と、昂君の腕を支えていたら、

「すまん 肩 貸してくれ」と、又、肩に手をまわしてきた。

「チョットー ウチは、別に
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