3-?
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それから、しばらくの間、私は学校帰りに病院に行く毎日だった。そして、土曜も日曜も通っていた。
「なぁ 真珠 毎日来てくれるのはいいんだけど・・ 真珠だって、自分のことあるだろう? もう、手は治ってるから 別に、毎日でなくても良いよ ノートだって」
「ウチはかめへんよー 毎日来たら、昂は迷惑なんかー?」
「いや 良いんだけどさー 真珠だって、誰かと遊びたい時もあるだろうし・・」
「いいの! それにさ、こうしてきていると、勉強にもなるんよ 昂にね 学校で習ったこと、ノートに書いて、伝えているとね ウチも覚えるんよ あとね、お見舞いに来て居ること、言いふらしてんねん 蘭ちゃんに伝わるようにな そしたら、あの子 遠慮するやろー」
「真珠 怖いな― それ そんなに嫌なのかー 昔っからだよなー」
「うん お嬢様ぶるやろー それにな、昂にベタベタするから 昂は蘭ちゃんのこと 好きなんやろー?」
「なんも 好きって言ってないったらー 勝手に決めるな! 普通に接しているだけだよ」
「ふーん このカーディガン ウチが来た時 いつも、布団にかかっているやん ウチがいつも、たたんでベツドの隅に追いやっているのわかってる? 気にしてるの、わかってる? 蘭ちゃんが持ってきたやつやんかー それに、時々お花入れ替わってるし、来てるんやろー」
「わかったよー そんなこと気にするって思ってなかったから、しかたないやん そんなことで、泣くなよー」
「泣いてへんわー ウチのこと見ててってゆうたやんか」
「おい おい おおきな声でなにを言い合ってるんだよ 恋人同士のチワ喧嘩みたいだぜー」と、向かいのお兄さんが言ってきた。私、つい 大きな声を出してたんだ。そして、恋人と言われて、急に恥ずかしくなっていた。
「ごめんなさい ウチ つい 大きな声で・・」
「いや いいんだよ 君達が言い合っているの聞いていると、面白いからね」
「そんなー 言い合ってるつもりないねんけどなぁー」
「君が一生懸命なのわかるよ 昂君のことが好きなんだ」
「そんなんちゃうよー 今まで、学校で毎日一緒やったから、思わへんかったけど おらんようになると、なんか物足らんから・・」
「そういうのを 普通は、好きって言うんちゃうかなー こんな可愛い子が毎日来てくれて、昂君も幸せもんだよー」
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