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ペルソナ3 ネクラでオタクな僕の部屋に記憶を無くした金髪美少女戦闘ロボがやってきた結果
第1話(1/5)
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プ麺の容器など、かさばるが軽いものが多い。
一度に済ますために両手に3つずつ袋をつかみ、一気に階段を下りてゴミ収集所に向かう。ゴミ収集所は僕の部屋から見えている公園の手前だ。
そこには既にゴミ袋が置かれており、朝を待たずしてかなりいっぱいになっていた。
えっちら、おっちら、運んでいくと、ゴミの山にかぶせられたカラス除けのネットの上に、何か白っぽい大きなものが載っている事に気づいた。
(またルール無視の迷惑な奴が粗大ごみでも放り出していったのか。)とも思ったが、近づいていくにしたがってその正体がはっきり見えてきて・・・
どさっ!
僕は両手のゴミ袋を取り落として呆然と立ちすくんだ。
人間だ。 ゴミ山の上に人が倒れている。
慌てて近づいてみると、それは体にぴったりした白い服を身に着けた金髪の若い女性だった。
「あの・・・もしもし・・・」
覗き込みながらおそるおそる声をかけてみる。そして、その女性の表情に気づいて思わず息をのんだ。目を見開き、口を小さく開けたまま、その表情は凍り付いていた。
「ひぃ!。し・・・死んでる・・・。」
僕は自分でもよくわからないうちに尻餅をついていた。体が震えて思うように動かない。鼓動が激しくなり息が荒くなる。この後、どう対応したものか、全く考えがまとまらない。
そのままどのくらい時間が経過しただろうか。しばらく座り込んでいる内に、だんだんと冷静さが戻ってきた。ともかくもう少し状況を把握しようと思い立ち、改めて四つん這いのままじりじりと死体に近づいていく。ごくりとつばを飲み込み、慎重に様子を観察する。
それは見れば見るほど奇妙ないでたちだ。
白いレオタードのような身体にぴったりした服。胸元には大きな赤いリボン。髪は金髪で、見開いた瞳は青い。外国人だろうか。かなりの美少女だった。
奇妙な形の耳当てをしている。それは僕がお気に入りのゲームキャラであるロボット少女を連想させた。
ロボット少女という発想が湧くと、その死体はなんとなく別の見え方をしてきた。肩や脚の関節部に目を止め、思わず首を傾げる。接合部が金属的な造形となっている。
見ればレオタードの右わき腹部分が裂けていて、そこからも皮膚ではなく金属の表面が見えていた。
「え・・・人形?」
試しに金属部分に触れてみる。人間の体ではなかった。
それは恐ろしく精巧にできた等身大の人形のようだった。
(なんだ・・・びっくりした。)
僕は安堵のあまり体の力が抜け、めまいがした。気づけば額が冷や汗でびっしょり濡れている。
思わず膝をつくと、目の前には凍り付いたように固まった、かつて見たことがないほど美しい顔があった。
こんなものがなぜ捨てられたのだろう。かなり手がかかっているはずだ。見れば見るほど精巧にできている。顔はどう見ても人間にしか見えない。何
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