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香菜ちゃんと連れ立って歩いていたら、鈴花ちゃんが後ろから
「ウチも連れてって― いいでしょう」と、言って追いかけて来た。
病室に入ろうとしたら、女の子が昂君に覆いかぶさるようにして・・見えてしまった。
「ダメッ 真珠 先に、トイレ いこー」と、鈴花ちゃんが、咄嗟に私を引っ張っていた。でも、見えてしまったのだ。確か、蘭ちゃんだ。
「いいよー ウチ あんなの いこー」と、私は、強がり言って居たつもりだ。そんなとこを、蘭ちゃんは病室の中から見ていて、ウチ等に気が付いたみたいだった。自分の髪の毛を整えていた。
鈴花ちゃんは、さっさと進んでベッドの横に行って
「昂 ひどい姿ね なにやってんのよ でも、わけのわかんない女の子がお見舞いだかなんだか来てくれていいわねー」と、その時、私は、鈴花ちゃんの袖を引っ張っていたのだけど
「チョットー わけのわからないって何よー」と、蘭ちゃんは言い返していたのだ。
「あらっ あんた 居たの― ふーん」と、又、輪をかけて
「ずーと 居たわよー 昂君のお世話しようと思って・・だけど、もう、帰るわ バレー教室の練習あるから」
「あら そう お嬢様は習い事で大変ですことね お忙しいんでしょうから 無理なさらなくても、良いんじゃあないの ウチ等が毎日来るから、明日からは、習い事をしてくださればー もう、来なくても、大丈夫のことですわよー」
蘭ちゃんは、急いで荷物を抱えて、鈴花ちゃんを睨みつけながら帰って行った。私だったら、表に出て泣いていたかも知れない。
「鈴花 言い方 きついんじゃぁないか」と、さすがに、昂君も
「なに言ってんのよ あいつは、自分ちがお金あるもんだから、自慢しているのよー いつも・・ 昂も、うっとおしいんじゃぁないのー 昂もはっきりしろよー」
「そうなんだけどなー なんかナァー 鈴花はきついのー」
「昂君 今日ね 算数のテストあったの 預かってきているので 先生が答え書きこんで提出しなさいって」と、私は、追い打ちをかけるように・・
「あの先生も俺をゆっくり休ませてくれないのか―」
「あのねー 出さなくても良いよって言ってたわよ」
「うーん 考えとく 香菜ちゃん 俺が 居ない間 真珠が転ばないように見て居てやってくれよな」
「えー そんなこと言われても・・ 昂君が居ないと、後ろ不安だよね」
「そうかー 香菜ちゃんも そんな風に言ってくれるのに 真珠はせいせいしたって」
「昂君 ウチ そんなこと言って無いやんかー なんてことを・・」
「うふふっ 香菜 もう、ふたりにして帰ろうか ノート説明するんだろうから 真珠は」
「そうだねー お邪魔かもしれんからね」
「鈴花 帰る前に頼みあるん
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