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次の日、香菜ちゃんをお見舞いに行こうよって誘ったんだけど
「今日 ウチ 掃除当番なのよ それに、男の子達が行くって言ってるし 明日にするわ」
「そうかー じゃあ明日ね ウチだけでも行くわ プリントとか届け物あるし」
病院に行くと、先に川上君等3人の男の子が、居た。漫画とかパズルなんかを持って来ていたみたい。
「あっ 織本 来たんか 有馬が明日にするって言って居たから、来ないんか思ったよ」と、川上君が言ってきたが
「ううん プリントもあるしね 授業のノートも見せなきゃ 勉強遅れてしまうでしょ」
「そうかぁー 昂とは 家も近くだしなー 言い合いばっか、してても仲良いんだよな」
「おい 俺とこいつとは別に仲良いわけじぁないぞー 近所なだけ」と、昂君はブツブツ言っていた。仲良いわけじゃぁないって・・・もっと言い方あるじゃないと私は感じていた。
「そーいえば、さっきまで鹿島蘭が居たんだぞー 俺等が来たら、バイオリンの練習があるとかで、すーっと居なくなったけどな あいつは、昂のこと好きなんだよな」
私は、その時、きっと口をギュッと結んでしまったのだろう。
「止せよー 健 俺は、なんとも思ってないよー」と、私に言い訳しているみたいだった。
「俺等 長居すると悪いから帰るわー 元気そうなんで安心したよ 織本 ノート見せるんだろう? お前等、喧嘩しないで仲良くやれよー」
「おお すまんな来てくれてー あー このお菓子、持って帰れよ もらいもんだけど、飽きてしまってな」
男の子達はお菓子を分けて、帰って行った。そして、私は、先生から預かったプリントを出して今日のノートを見せていくと
「あのさー しばらく、勉強から離れたいんだよね 頭も打ったから、バカになったんかなー お前の名前なんだっけー」
「えー 嫌だ― 昂 大丈夫? ちゃんと検査したのー? ウチのこと覚えている?」と、私は思わず昂君の手を握っていた。
「うふふっ 冗談だよー パンダパンツの真珠だろー」
「うー このバカ もーう パンダはパンツじゃないって」と、私は昂君を叩いていったら、包帯をしている右手に触れてしまって
「あー 痛てー」
「あっ ごめん ごめんね 大丈夫?」
「うん ちょっとな 右手は打撲でな、擦りむいたから・・大袈裟なんだよ」
「うーん ごめんね 昂 でも、おばあさんをよけた時だってね 怪我したときも、そのおばあさんの心配してたんだって やっぱり、昂って 優しいよねー さすがだね」
「なに言ってんだよ たまたまだよー」
「そう ねぇ 何か食べたいものない? 病院のご飯っておいしくないんでしょ」
「うん まずい それにな あんまり、腹減らないんだよな 寝てる
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