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レーヴァティン
第二百四十話 運河の街でその十三

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「そうしてな」
「その間に捕虜にして」
「そうしてですね」
「皆殺しにしませんね」
「動けなくすればいいですね」
「ああ、だからな」
 それでというのだ。
「そうしてきたらそうするな」
「術ですね」
「それを用いますね」
「そうしますね」
「道具も使ってな」  
 眠らせたり麻痺させるものをというのだ。
「やってくな」
「わかりました」
「ではその様にしていきましょう」
「そうしたことをしてきたなら」
「それなら」
「嫌なやり方をしてきたなら」
 それならばというのだ。
「そちらの対策もあるな」
「左様ですね」
「有り難いことも」
「しかとあります」
「そこは助かるな」 
 久志はこの世界に術そしてそうした道具があることに心から感謝した、そのうえで将軍や提督達に述べた。
「本当に」
「陛下としてもですね」
「安心出来ますね」
「そうしたことをされても対策がある」
「そのことに対して」
「ああ、皆殺しはやっぱりな」
 どうしてもというのだ。
「避けたいからな」
「それは我々も同じです」
「いいものではありません」
「それをせずに済むならそれに越したことはありません」
「それに尽きます」
「全くだ、そんなことを避けられるならな」
 それならばというのだ。
「もうそれでいい」
「はい、では」
「そうした場合はそうしましょう」
「術や道具を使いましょう」
「そうしていくな、使えるものは何でも使う」
 久志は言い切った。
「そして何よりも頭だな」
「知恵ですね」
「それに知識ですね」
「その両方を使いますね」
「左様ですね」
「人間その二つも使うとな」
 そうすればというのだ。
「より楽だろ」
「はい、戦は数ですが」
「それが第一ですが」
「それで攻めるだけでなくです」
「頭も使えばです」
「その分楽になります」
「そうだろ、だからな」
 それでというのだ。
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