Episord of Zero
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で一体目がこんなデカいんだよぉ。効くかなぁ、この光魔法とかいうやつ)
「は、はああああああああ!!!!!!!」
大きな掛け声で、光を放つ。
「おお、まじか」
その光は、魔族を蒸発させた。
「すげぇな!!こんなに強いと思わなかったよ!!」
少年が驚いた声を上げる。
「やるなぇ、俺の次くらいには強いかな」
レックがニヤけながら言う。
「ぜぇ、ぜぇ、ど、どうだぁ...やったぞぉぉ....」
バタッ、と地面に倒れた。
「これ疲れるんだけど。こんなの何発も打てないよぉ」
「なんて威力だ!!!これはまさに希望の光!!!」
その様子を見ていた人々が、喜びの声を上げていた。
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「なあレック、アリシアどうなるんだろうな」
「さあね、知る由もないことだよ」
レックは相変わらず素っ気ない反応をする。
魔族に攻められ、追い込まれていった人類の指揮系統は曖昧で、光魔法を使えるアリシアを頭に据えようとする動きがあるらしい。
「なんか、ここでこうしているのって、まるで俺達が何もできないみたいだよな」
「別にいいんじゃねぇの。偉くなるのは良いことだろ」
ここは家賃の安い家で、レックと二人で暮らしている。
アリシアとは幼馴染で家が近かったが、今は大きな建物にいる。
レックはまだ幼い頃に住処を追われてここへ来て以来、俺は一応親友だと思っている。
「なあ、何でお前は戦うんだ?」
ふと気になって聞いてみた。
「しょうがねぇな、語ってやるか」
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俺の故郷は、雪が降り積もる雪原で、一面の白さが綺麗なところだった。
俺はその場所が気に入っていたんだが、ある日、魔族が攻めてきて、そこから逃げなくちゃいけなくなった。
それ以来、俺は何かに好感を持つことができなくなった、いや、怖くなったんだ。いつか、失うかもしれないと思ってな。
だから、俺は、故郷と、自分の心を取り戻すために戦うのさ。
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「へえ、そうなのか。まあ、頑張れよ」
「おい
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