ルガーデ殲滅戦B
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【アルフレート視点】
ールガーデ峡谷 地下ー
中は洞窟のようになっていて、それなりに狭い。
しかもところどころに崖のようなものがあり、足場も悪い。
視界は悪いが、まったく見えないほどじゃない。
そして最奥、敵が潜む地へと辿り着いた。
敵が俺に気づき、牙を剥く。
「やってやるよ。俺一人でだって、お前くらい倒してやる」
敵が突撃してきたのを、咄嗟に剣で防いだが、衝撃で後ろに吹っ飛んだ。
「ぐはっ...!?」
壁にぶつかって地面に落ちる。横を見れば崖だった。
危ないな、あと少しずれていれば転落死だった。
確かに僕は弱いさ。でも、だからってお前に負けると決まったわけじゃない。
見せてやるよ、俺の少しの強さをな。
俺は駆けた。そして壁を蹴って、天井に足を着く。
敵個体は反応しきれていない。
「ー獲った」
天を蹴って剣を振り下ろす。
その一撃は大蛇を一刀両断した。
ああ、やっと勝てた。
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「...敵を見つけた。勝負だ」
フランク少佐が呟く。
二人で来たのは単純にそれ以外できることがないからだ。
ここで暗殺しようとも考えたが、まずこの空間は地下で繋がっており、音が容易に聞こえるのだ。現にアルフレート少佐が戦闘している音が聞こえてきている。万が一、叫ばれれば僕が殺したことがバレるかもしれない。それに、あとから死体が見つかっても面倒だ。
ー来た。敵が僕の方に噛みついてくる。
それを必死に剣で受け止める演技をして、後ろに飛ばされる。もちろん真横の崖には十分気を付けて。
「ぐはっ!!」
嗚咽を漏らし、その場を動けないように見せかける。
「おい、僕が小さくて気が付かなかったのか?」
僕を攻撃した隙を狙って、フランク少佐が氷の剣を敵に突き刺した。
「凍りつけ!!!!!!!!」
そのまま敵の内側を冷気が浸食していき、敵個体は冷たくなった。
「勝ったよ、フリッ...」
立ちすくむフランク少佐の喉を素早く剣で切り裂く。
それはまさしく風のような速さだった。
「ッ........」
フランク少佐は声を出せない。
そのまま心臓を貫いて、冷たくなっていくフランク少佐を崖に突き落とした。
ふう。これで二人目、か。
いや、お前らは二人で少佐なんだっけ?まあ、いいか。
そのまま僕は地上へ出て、大穴へと向かう。
僕が着いたときには既に全員集まっていた。どうやら他は全て成功したらしい。
「ルード、フラン
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