第二章
[8]前話
「だからだ」
「再婚したいのよね」
「母さんには申し訳ないがな」
「お母さんも喜んでくれるわよ、お父さんが幸せなら」
娘として父のことだけでなく母の生前の性格から答えた。
「だからね」
「お前は結婚に賛成か」
「ええ、だからね」
それでというのだ。
「結婚したらいいわ、それで幸せになってね」
「そうか、じゃあな」
「私達結婚するわね」
「そうしてね」
二人は式はあげなかった、ただ籍を入れてだった。
優子が渚の実家に入って二人で暮らしはじめた、その二人にだ。
渚は実家に戻った時に笑顔で話した。
「お父さん幸せそうね」
「ああ、この通りな」
父は娘に優しい笑顔で答えた。
「幸せそのものだぞ」
「そうよね、そして優子も」
「凄くね」
優子もにこりと笑って答えた。
「幸せよ」
「二人でね」
「この通りね」
「優子が私のお母さんになるとは思わなかったけれど」
「そうよね、私渚のお母さんよね」
「ええ、けれど二人が幸せなら」
それならというのだ。
「それでいいわ」
「そう言ってくれるのね」
「私もこの前彼氏出来たしね」
「そうなの、その人紹介してね」
「ええ、そうするわ」
渚は笑顔で答えた、だが。
正臣と優子特に優子は渚が家に連れて来たその相手を見て仰天した。
「えっ、お兄ちゃん!?」
「優子!?」
何と渚の交際相手は優子の兄だった、渚が合コンで知り合った相手だった。
そして渚はその彼と結婚したが。
「お兄さんで義理の息子って」
「もう何が何かわからないわね」
「私渚の娘でお姉さん?」
「お母さんで妹って無茶苦茶よね」
二人で苦笑いで話した、だがそれだけに絆は深く二人はそれぞれの夫も含めて仲睦まじく暮らしていった。
友人の結婚相手 完
2022・2・21
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