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レーヴァティン
第二百四十話 運河の街でその十二

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「戦っていくぞ」
「敵は一種類ではない」
「バイキング以外の職業の者もいる」
「そのことも頭に入れてですね」
「戦っていくことですね」
「そうするな、あとゲリラ戦を仕掛けてくる」
 敵の戦術の話もした。
「それも忘れたら駄目だな」
「左様ですね」
「地の利は敵にあります」
「そして数は敵の方が圧倒的に少ない」
「それならばですね」
「ゲリラ戦術を使いますね」
「間違いなく」
 将軍達も答えた、そこにいるのは水軍を率いる提督達もであり彼等も軍議に加わっているのである。
「そうしてきますね」
「だからこそですね」
「そのことも頭に入れて」
「そしてですね」
「攻めていきますね」
「その場合嫌なのはな」
 久志は顔を曇らせて述べた。
「女子供、それこそ誰でもな」
「武器を持ち」
「そして術も用い」
「そのうえで戦って来る」
「そうなることがですね」
「嫌だな、もう誰もが攻撃して来るなんてな」
 そうなることはというのだ。
「何よりも嫌だな」
「はい、確かに」
「村に入って背中を子供に刺されるなぞです」
「こんな嫌なことはありません」
「恐ろしいことです」
「そうしたことをされるとな」 
 それこそとだ、久志は話した。
「もうな」
「我々としてもですね」
「徹底的にやるしかないですね」
「女子供まで倒す」
「村を完全に潰すしかないですね」
「それこそ殲滅戦だな」
 それになるというのだ。
「そういう戦はな」
「確かに嫌ですね」
「軍同士なら戦場でのそれで終わります」
「若しくは城即ち街を攻め落としてです」
「それで決着が着きますが」
「そうしたことをされると」
「復活させられても皆殺しにするしかないからな」
 その敵をというのだ。
「そうなるからな」
「仕掛けて欲しくないものです」
「そうした戦は」
「時間も手間もかかりますし」
「また後味が苦いです」
「そうしたものになりますので」
「それはなくて欲しいな、もうその場合は術で眠らせて動けなくしてな」
 久志は自分が術を使うことを念頭に述べた、十二人の仲間達そして東の浮島の英雄達と同じくレベル二百五十を優に超える彼等はステータスも極めて高くその為に使用する術の威力も範囲も相当なものなのだ。
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