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言われて流石にびっくり
第一章

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                言われて流石にびっくり 
 大地真加子の背は一七五ある、顎の先が尖った顔で大きな明るい目と黒く奇麗なカーブを描いた眉に腹まであるセットした黒髪を持っている。
 通っている大学ではヨット部に通っていて全体的にがっしりとした体格である、それで兄で一六〇位の背でやや丸顔で丸眼鏡をかけていて茶色の髪の毛をショートにしていて童顔の朗にある時笑いながら言っていた。
「アベコベガエルよね」
「あの親より子供の方が大きな蛙か?」
「そう、あの蛙ね」
 家で大学の先輩でもある兄に笑って話した。
「私達あの蛙みたいに」
「僕が小さいからか」
「お兄ちゃん昔から頭は抜群にいいけれどね」
 真加子は無邪気に笑って話した。
「それで陸上部ではマラソンのエースだけれど」
「それでもって言うんだよな」
「わかる?」
「アベコベガエルって言うからにはな」
 それこそというのだ、今は両親がいないので夕食の時は真加子が作ったボンゴレのスパゲティを食べている。大蒜とオリーブも利いていて美味い。
「わかるよ」
「いや、昔から小さくてね」
「お前は大きいよな」
「ええ、何かね」
 真加子は食べながらさらに言った。
「本当の兄妹じゃないみたいね」
「そうだぞ」
 兄は笑って言う妹にあっさりと返した。
「お前実は僕と血がつながってないぞ」
「嘘でしょ」
「いや、本当だ」
 兄は自分のスパゲティに粉チーズをかけつつ答えた。
「僕は父さんと母さんにそれぞれ似てる部分あるだろ」
「顔立ちはお父さんで背は顔の形はお母さんね」
「それで二人共小柄だろ」
 このことも言うのだった。
「お父さんは僕と同じ位でお母さんは一五〇位で」
「そうだけれど」
「お前実は幸隆伯父さんと美也子伯母さんの子供なんだよ」
「私が赤ちゃんの時に事故で亡くなったっていう」
「そうだよ、お前一人になったからな」
 両親が先立たれてというのだ。
「うちで引き取ったんだ。僕それは子供の頃からお父さんとお母さんから聞いてたぞ」
「知ってたの」
「そうだよ、というかお前知らなかったのか」
「今はじめて聞いたわ」
 兄に驚きを隠せない顔で答えた。
「本当に」
「そうだったんだな」
「そんなってなってるわよ」
「それで幸隆伯父さんと美也子伯母さんは背が高かったからな」
 それでというのだ。
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