第一章
[2]次話
チョコか炭か
イギリス人は料理下手だと言われている。
八条学園高等部普通科に通っているアリス=ヨークは麗しい長い金髪と緑の澄んだ大きな瞳と頬がすっきりした細面に一五八程の背で均整の取れたスタイルと白い肌を持っている。ダークブルーのブレザーと短いスカートに青のネクタイと白ブラウスで黒タイツが似合っている。
成績は上の方でテニス部ではエース格の一人だ、明るく真面目な性格でクラスでも人気がある。だが。
家庭科の時間の時だ、クラスメイト達は彼女が作ったものを見て言った。
「ま、まあね」
「努力してるしね」
「いいんじゃないかしら」
「そうよね」
かなり引いた顔で言った、見れば。
ナポリタンを作ったがそれがだった。
「焼きうどん?」
「パスタ茹で過ぎてふやけてる?」
「ソーセージ半分に切ってて」
「ピーマンとマッシュルーム大き過ぎないかな」
「ケチャップかけ過ぎ?」
「どれも焦げてるし」
見れば炭の様になっていた、そして。
食べてみるとだった。
「お腹壊さないから」
「だかわいいわね」
「そうね」
「それなら合格よ」
味は言わなかった、それは彼女達の優しさだった。
アリスは兎角料理が下手だった、それで誰もがこう言った。
「イギリス人だからか」
「料理まずいって国だけれど」
「アリスの料理ってないわ」
「あれがイギリスの料理かな」
「うちの学校イギリス人皆料理下手だし」
「それでかな」
世界中から人が来る学校だからだった、中には率直に本人に言う文化の国もあってアリスに言うが。
「そんなに私のお料理まずい?」
「まずいわよ」
オーストラリア人で隣のクラスで寮の部屋が隣同士のキャサリン=ホーンははっきりと言った、一七〇近い長身にすらりとしたスタイルにブロンドの豊かな髪の毛に青く気の強そうな目を持っている。顔にそばかすがある。
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