193 映画の怪獣
[1/4]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
かよ子達は怪獣のような物体と遭遇した。
「こ、こんなのもこの世界にいたの!?」
「いや、こんな怪物は何処の世界にもおらぬ!もしかしたら誰かが生み出した術かもしれぬ!」
「あれは・・・、映画のポスターで見た事がある!」
椎名は思い出すように言った。
「ゴジラだ!」
「ゴジラ!?あの映画に出てくるあのゴジラですかブー!?」
「ああ、間違いない」
「でも、どうしてゴジラがこの世界にいるの!?実在しないのに」
「もう一度言うが、あれは妖だ!誰かが出したものなのだ!」
石松はもう一度かよ子に説明した。そんな話をしているうちにゴジラはこちらに放射熱線を繰り出してきた。地面が粉砕されていく。かよ子達は羽根の結界が働いた為に無傷だったが、羽根は大きく揺れた。
「おおお〜!さすが映画の怪獣じゃ!」
友蔵は場違いの感心をしていた。
「兎に角なんとかしねえと!」
「またナポレオンの時のように別れて戦わねばならぬ!鳥橋のり子!お主の人形で瞬間移動させてくれ!」
次郎長はのり子に頼んだ。
「うん!」
のり子の人形で各々が分散する。かよ子と次郎長、友蔵は羽根に残ったが、他の皆は別の地に移動した。ゴジラがかよ子を狙って近づきながら放射熱線を浴びせようとする。羽根の結界で防がれたが、撃退しなければ本当の安全ではない。
「あの光線を使えるようにすれば・・・!!」
かよ子はゴジラに杖を向ける。炎を操る能力を得た。かよ子は炎でゴジラを迎撃しようとした。次郎長も刀を使用してかよ子の杖の力に加勢させた。ゴジラの熱戦とかよ子の火炎放射がぶつかり合う。互角なのか、力に優劣をつけ難い状況となっている。
(これでは持たない・・・!!)
その時、何かがゴジラの行動を封じた。ゴジラが「ぐおお、ぐおお!!」と呻き声を挙げている。
「あ、あれは一体・・・!?」
ゴジラの背中に何かが付いている。
「あれは、大五郎の札!あやつ、ここで法力を発動させたか!」
「ああ、あの体が大きい人だね?」
「左様」
そして、蔓がゴジラに巻き付かれる。
「あれは大野君の草の石の力!」
各々が攻撃に動いていた。
大野は石松、小政と共にいた。
「その調子だ、大野けんいち」
だが、ゴジラが大野達の方向に目を向ける。ゴジラの腕力は余りにも凄く、大野の蔓をいとも容易くちぎってしまった。
「やべ、切られた!」
「よっし、俺も行くぜい!」
小政が跳んだ。ゴジラが呻き声をまた挙げる。その時には先程跳んだ小政がすぐに戻って来ていた。
「あれ、小政!?もう戻ったのか!?」
「今、斬りつけたでい!」
「小政の居合は雷のように痺れて素早いのだ。では、某も!」
石松は刀を地面に突き刺した。ゴジラの動きが鈍くなっていく。
「皆の衆!やるのだ!」
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ