フェアリー・ダンス編
新世界編
新たな始まり
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、『エギル』の住所を調べろ」
『はっ?どういう―――』
「5分以内。メールでいいから送れ」
ピッ、と通話を切ると、?マークを頭の上に浮かべている沙良の顔を見る。
「沙良、その友達の苗字は『桐ヶ谷』か?」
「………!?う、うん」
沙良は俺の突飛な発言とその思考回路を熟知しているので、余計な口を挟まず、同時に俺の発言から、意図したことまでを正確に読んだ。
「決行は2ヶ月後、それまでに仕込みは終わらす。――頼んだぞ」
「任せて下さい。お兄様」
その目はまるで、『レイ』のようだった。
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眼前の巨大な液晶画面に映っているのは無数の数字や記号の羅列。似たようなウインドウが幾つか開いているが、中心にあるものだけは次々と書き換えられていた。
驚くべきはその作業の速さ、エラー表示が出ているウインドウを目にも止まらぬ速さで片付けていく。
作業開始から30分でその作業は終了した。
「ふぅ……」
集中のため、遮断していた周囲への意識を再び解放する。
おもむろに手を伸ばしてマウスで『Object view』をクリック。
画面内に2振りの大太刀が現れた。
「久しいな、相棒……もう一度、俺と戦ってくれ」
当然、返事などはなかったが、彼は刀が了承の意志を示したの感じた。
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Side 沙良
自室に入り、ベットの脇に置いてある第二世代フルダイブマシーン、《アミュスフィア》を見る。クラスメイトに誘われてALOを始める時に購入したものだ。
薦めてきた彼女――直葉も他のクラスメイトに薦められたらしい。
もともと、クラスの人達とは会話が無く、いつも1人で読書をしていた。嫌でも義務教育である中学課程を修了しなければならないのは、既に仮にも自衛官として働いている彼女としては少々、複雑な気持ちではあった。
そんなある日のことだ――
「ちょっと、いい加減にしてよ!」
「いいじゃん、別に〜。桐ヶ谷さん推薦組でしょ?俺らもだからさ、帰りにゲーセン行こうぜ」
「だから、用事が有るって言ってるでしょ。悪いけど、付き合えないから」
「え〜ちょっとだけだからさ、な?」
放課後、教室に居るのは彼女達4人と私だけだった(男女比3:2)。
クラスメイトの桐ヶ谷直葉はクラスでそこそこの人気がある女子だ。
原因は多分、胸。私より大きい……いや、別に羨ましい訳じゃ、ない……。
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