スーパーロボット大戦OGs
0041話
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まぁ、こんなもんだろ」
そう呟いた瞬間、コックピットが揺れた。
いや、これはタンカーが揺れている?
という事は。
「軍人さん、聞こえるかい?」
案の定、船長からの通信が入ってきた。
「海賊か?」
「ああ。ご丁寧に水中用のリオンが3機だが、大丈夫か?」
心配そう、と言うよりは確認の意味を込めて尋ねているのだろう。
「ああ、戦闘は俺に任せてなるべく早く戦闘海域から離脱を」
下手に戦闘海域に居座って、シーリオンに人質に取られでもしたら厄介極まりない。
そこまで考え、ふとATXチームの事を思い出す。
「戦闘が始まったらこちらの援軍が来るかもしれないので一応注意しておいてくれ」
その言葉に不思議そうに首を傾げる船長。
「注意? お前さんの援軍にか?」
まぁ、普通はその反応だろう。無理もない。だが、援軍に来るのはアインストに感染したキョウスケの率いるATXチームなのだ。キョウスケでなくブリットや俺の知らない面子であったとしてもアインストに感染している可能性は少なくない。
そして原作を見る限りではアインストに感染したキョウスケは敵味方の区別が無い。
いや、正確にはアインストかどうかで判断してるので区別が無い訳じゃないんだろうが。
そこまで感染が進んでいるかどうかはまだ不明だが、用心するに越した事はないだろう。
「ま、俺もそうだが色々と訳ありの部隊って事だ。さて、出るぞ」
まさか本当の事を言う訳にもいかないので、誤魔化すようにそう言い、グロウセイヴァーを出撃させる。
出撃したグロウセイヴァーのモニタに映ったのは、こちらへと飛んでくるミサイルだった。
「ちぃっ」
咄嗟にレーザー・ブレードを展開、そのまま切り払う。
切り払われたミサイルはそのまま船とは逆の方へと飛んでいき、数秒後に爆発を起こす。
シーリオンはリオン系最大の特徴とも言えるレールガンを装備しておらず、近接戦闘用の武装も持っていない。持っている装備はマルチジェット・ミサイルのみだ。
しかもこれはミサイルというよりは魚雷といった方がいい性能で、水中以外の敵に対しては酷く命中率が悪い。
そんなマルチジェット・ミサイルを空中、というよりは船のブリッジに向かって撃ってきたのはまさか俺のような護衛がいるとは思っていなかったからだろう。
それにこいつらは海賊である以上、船の積荷や身代金目的で船長なんかの身柄が目当てだ。船底に攻撃を命中させて沈めてしまっては積荷を引き上げるのにも一苦労だろうし、身代金と交換する人質も死んでしまう可能性が高い。
「だが、残念だったな!」
まずは手始めと言う事で、ファントムを2基射出する。
空中に向かって撃ち出されたファントムは、
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