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絶撃の浜風
外伝 赤城編 04 佐世保沖海戦とティレニア海海戦(T)
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た・・・・あとは状況を見て対応するしかないだろうね・・・それよりも我々のケツにも火が着き始めている・・・・当面の敵を叩く方が先だ】


「・・・この事は赤城さん達には?」


【伝えておいた方がいいだろうね・・・彼女たちの洞察は、時々私たちの及ばない所にある。きっとよい助言を得られるだろう。後は宜しく頼む】


「了解しました」







(2021年10月26日 執筆)



「何が・・・あったのですか?」


「・・・あ、赤城さん」


「何か、私の名前も出ていたようでしたので」


「・・・・はい、実は・・・・・」











「・・・・そうですか・・・パナマが落ちましたか・・・・となると・・・」


「はい・・・欧州艦隊の足止めだと、前川一佐も見ています。狙いは恐らくは欧州にあるのではないかと」


「この作戦の立案者は、私の想像より相当に頭が切れるようですね・・・・我が国と、欧州の艦隊が手薄なこの時期に二方面作戦とは・・・・」


「欧州からの続報がないのが気になる所です」


「・・・・本命は・・・・どちらなのでしょうね?」


「・・え?・・・というと?」


「この大掛かりな深海棲艦軍の出現すら、陽動の可能性がある・・・・という事です」


「・・・まさか・・・いや、でも・・・・・」


「少なくとも、サンディエゴがターゲットと言う事はなさそうですね・・・・我が方からも増援を出した方がいいかも知れません」


「・・・それが、欧州連合には増援の打診をしたのですが、その必要はないと・・・」






「・・・必要・・・・ない?」







 赤城は・・・少しだけ逡巡したかと思うと、少し不機嫌な様子でぼそっと呟く・・・・








「・・・・・あぁ・・・・じゃ、そっちが本命ですね」









赤城の・・・・漆黒の髪が・・・・・逆立ち、怒髪天を突き始める・・・・・・







「・・・舐められたものです・・・・この私たちが陽動の出汁に使われるとは・・・・・」



「・・・ですね・・・久々に超頭にきました・・」




 どうやら、加賀も同じように考えていたようである




 日本に比べ、欧州の艦娘の艦艇数は相対的にかなり少ない。深海棲艦の狙いが欧州だとしたら、欧州連合だけで太刀打ちできるとはとても思えなかった

 にもかかわらず、欧州連合はディエゴの日本艦隊の派遣要請を拒否している・・・・・普通ならあり得ない事である



 赤城の知る【欧州連合】は
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