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アーチャー”が”憑依
二十話
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う。ある程度把握し始めていたとはいえフェイトのスペックはネギの上を行く。
 更には、フェイトの剣術スキルは全くの不明だったのだ。もしこの戦いを第三者見ていたら、きっとネギにこういっただろう。今の攻撃をよく防いだな、と。

「まぁいいや。おしゃべりはここまでにしよう。そろそろ、千草さんも不味いだろうしね」

「そうだな。終わらせよう。勿論、私の勝利で」

 二人が同時に剣を構え、身に纏う魔力を高めていく。ここからは決着が着くまでノンストップ。手加減無のフルスロットルで駆け抜ける。
 二人は同時にその場を駆けだし、全く同じ動作で剣を振り下ろす。そして、岩剣と西洋剣が、二人の間でぶつかり合った。





「アレは……なるほど、確かに最強の一手だ」

「どうしたんですか?」

 刹那がこのかを奪還するとほぼ同時にこの場に現れた巨大な魔力。その魔力の持ち主を、スナイパーライフルのスコープを覗いていていた真名はしっかり捕えていたのだ。

「なに、近衛は無事刹那が取り返した。そして、スクナもじき倒されるだろう」

「このかは助かったの!? よ、よかったぁ。……って、あの鬼が倒されるって、一体どうやってよ」

「あそこだ。考え得る限り、最高の助っ人が来てくれている」

 真名が指さす先を明日菜とのどかは眼を凝らして見る。指の先には何らかの光源があり、見やすくなっていることと、ネギからの身体強化のおかげで視力が向上していることもあり、二人は何とか二つの影の姿を捕えることが出来た。二人が捕えた影、その正体は……

「あ、あれって……」

「私達のクラスの……」

「茶々丸さん!?」
「エヴァンジェリンさん!?」

 二人にとっては普通のクラスメートであったはずの二人だった。





 振り下ろし、薙ぎ払い、切り上げ。二人の間を目まぐるしい速度でぶつかり合う岩剣と西洋剣。互いに一歩も引かず、ただ相手を切り裂かんと一心不乱に剣を振る。

「この魔力は……」

 戦場へと現れた巨大な魔力。それを察知したフェイトが間合いを開けることで打ち合いは終わりを見せる。だが、そんなことは構うものかと言わんばかりにネギはフェイトへと追いすがる。
 上段から振り下ろされる西洋剣。だが、その剣撃は岩剣によって難なく防がれていた。

「君の余裕はアレか。闇の福音……頼みの綱が女性とは、情けないとは思わないの?」

「そのようなプライドは邪魔なだけだ。使える者は使う。それだけだ」

 目前では互いの剣が相手の剣を押し切らんとギチギチと音を立てているというのに平然と口を交わす二人。そうは見えているが、両者には一切の油断はない。隙あらば相手を切り裂かんとしているのは想像に難くないだろう。

「何にせ
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