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SAO編−白百合の刃−
SAO26-Yui Suzuna
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同様にマスタード入りのサンドイッチを食べたい様子だった。可愛い。

「スズナも食べたいのか、何事も経験だぞ」
「なんで兄が答えるのよ」

兄はスズナにもサンドイッチを差し出して、小さな口でモクモグ食べ進む。

「おいしい」
「お、ユイは中々根性のある奴だ」

 ユイちゃんはマスタードたっぷりのサンドイッチが気に入った様子でにっこり笑っていた。

「…………からい」

 しかし、スズナにとっては辛かったようだった。

「スズナはまだ早いか」
「でも、おいしい……」
「そうかそうか、なら晩御飯は激辛フルコースに挑戦しような」
「兄だけでやっていろ」

 まだ子供なのに激辛食べさせようとしないでよ。ついでにスズナを巻き込むな。辛いって言っているだろ。とりあえず兄の発言はなかったことにして、私達は雑談しつつもサンドイッチを食べ続けた。辛いサンドイッチを食べたスズナは合わないようだったので、それ以降はマスタード入りのサンドイッチには手を出さずにフルーツパイを好んで食べていた。それに対してユイちゃんはマスタード入りサンドイッチが気に入ったのか、全てを平らげた。
 当たり前だけど好みの違いは二人にあった。姉妹だったら、似るところもあるだろうけど……昼食している時はそんなところはなかったから、姉妹じゃないってことかな?
 これも当たり前だけど、それだけではわからないわね。

「あ、そうだ。ユイちゃんのウインドウ開いてくれる?」
「そう言えば、スズナのトップ画面が変だって行っていたな。やって見るか」

 兄とアスナはユイちゃんにウインドウを開くようにと訪ねたが、スズナと同様に何のことかわからなかった。兄が手本を見せると、おぼつかない右手で動きを真似たがウインドウは開かず、ムキになって左手で振るとウインドウが表示された。

「でた!」

 ユイちゃんは嬉しそうににっこりと笑った。アスナはユイちゃんの右手を取り、可視モードのボタンをクリックする。

「な……なにこれ!?」

 アスナは“それ”を見て驚愕した。

「どれどれって、これは……ドウセツ」
「スズナと同様ね……」

 ユイちゃんもスズナと同じ、装備フィギュアと『アイテム』と『オプション』しか存在しなかった。そしてユイのHNは『Yui−MHCP001』と表示されていた。違ったのは数字だけだった。

「スズナも、MHCPって表示していて数字は000だったんだけど……これなに?」
「わからない」
「兄でもわからないか……」

 スズナはゼロが三つ、ユイちゃんは一の位が数字の1。二人の共通点があるとしたら、数字が0のスズナが姉で、1はユイちゃんが妹という、数字基準で姉妹説が立てられるが、真相はどうなんだろう。単なるバグで表示されている
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