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SAO編−白百合の刃−
SAO26-Yui Suzuna
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は、ある意味流石としか言いようがない。というか、そもそもドウセツは私を褒める気なんてさらさらない。
 でも、しょうがないことじゃないのか? 今までドウセツと一緒にいて、アスナとドウセツが似ているなんて思ったことないんだから、見比べてしまうのは自然なことである。

「……アスナは、ドウセツと似ているなってところはないの?」
「う〜ん……今までドウセツと似ているとは言われたことないわね」
「まぁ、アスナはドウセツみたいにクールじゃないし、皮肉も毒舌も吐かないからな。似てはないだろう」
「なによ、キリト君! それじゃあ、わたしがまるで遠回しにバカみたいな言い方じゃない!」
「ば、バカにしてないって! アスナとドウセツとでは考え方も見方も違うだろ!」

 遠回しに馬鹿にされた嫁さんは夫にポカポカとじゃれ合うように何度も攻撃をしていた。その様子はまるで幸せいっぱいのイチャイチャ夫婦劇場の一幕を見ている気分であった。
感想としては、見るものではない。余所で二人っきりでやってほしいところが、正直の感想だ。ドウセツなんかガン無視しているし……。

「あ、そう言えば……」

 急にアスナは手を止め、何かを思い出すように口にし始めた。

「よくイリーナさんから、私とドウセツは姉妹みたいだって言われていたんだよね」
「そうなの?」
「うん、わたしが姉でドウセツが妹」
「あー……」

 なんとなく想像できる。配置としてはぴったりだろう。ドウセツという妹が身勝手な行動と毒舌と皮肉に振り回されて、尻拭いさせられ、苦労する姉のアスナが浮かぶわね。。うん、想像できる。
 
「それは私とアスナがよく一緒にいたから姉妹と例えたんでしょ。私とアスナと似ている理由にはならないわ」
「う〜ん……それもそうか。わたしには妹はいないしね」
「私も姉なんていないわ」

 妹はいないってことは、兄や弟、姉はいるのかな? そこらへんは今度兄に聞いてみようかな。多分、兄には話すと思うし。
 まぁ、わかっていたけど、二人は姉妹ではない。つまり

「結局、ユイの勘違いなのか?」
「だと思うよ。ヒラメとカレイを見間違える人だっているんだし、ドウセツをアスナと間違えそうになっただけじゃない?」
「……それもそうだな」

 兄は私の推測に納得する。なんで間違えたかなんて深く考えることでもないだろう。今のユイちゃんは原因不明の幼児退化似合っているのだから、ドウセツとアスナを見間違えそうになることもなくはない、はず。

「ユイちゃん、私達と仲良くしてくれるかな?」

 ユイちゃんは少し考えて、にっこり笑いながら元気よく言った。

「うん!」

 可愛いなぁ……スズナと同様に抱きしめたいな〜……。

「そのにやついた顔、余所では見せない方が
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