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SAO編−白百合の刃−
SAO26-Yui Suzuna
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もアスナもドウセツが真っ直ぐに叱っている姿を初めて見たからか、俯いてしまい気を沈んでしまった。
 アスナの気持ちはわからなくはない。別れは誰だって寂しいし、愛する分だけ寂しさも増す。だけど、ユイちゃんとは別れなければいけない。無論、スズナもそうだ。何故なら、ユイちゃんとスズナの両親は私達ではなく、別にいるんだから……。

「アスナ……」

 落ち込んでいるアスナを兄が慰めようと近づいた時。アスナは顔を上げて口にした。

「そうだよね。ごめん、ドウセツ。別にユイちゃんとは二度と会えなくなるわけじゃないもんね。行こ、キリト君」
「あ、あぁ……」

 アスナは頬笑み、兄と一緒共にドウセツを追い抜いて教会へと歩き出した。
 寂しさを誤魔化そうと、無理に笑っている……わけでもなさそうだった。

「…………ドウセツも、アスナの気持ちわからなくはないでしょ?」
「……どうかしらね」

 ドウセツは小さな声で受け流して、アスナの跡を追うように歩きだした。

「いろいろあったのかな……」

 毒を吐き、冷淡なことで辛辣な発言をすることは多かったけど、さっきみたいに真っ直ぐアスナを見つめて怒ったのも、なにがあったからなんだろう。それこそ、ドウセツの過去になにがあったとか。
 いずれ私がそのことを知る日が来るのかな。
 ううん、来るのだろうね。その理由を、その真意を。
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