追想〜騎士姫の記憶〜
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の何でもねぇんだよ!」
私は周りの人達から愛されて育ったけれど、私のためにここまで傷付いたのは、蔵人君が初めてだった。私のためにここまで傷付いてくれたのは、蔵人君が初めてだった。
「おらぁぁぁぁぁ!!」
そこから先は乱闘だった。殴り、蹴り、投げ飛ばす。そうしている間にも蔵人君は傷付いていく。最初に彼らを呼んだ女子は逃げていた。
私がはじめて間近で見た喧嘩は、夜まで続いた。蔵人君は傷だらけで今にも倒れ付しそうだった。
「ごめんね、架田君・・・・・私の、私のせいだね・・・・・」
「いや・・・・・・・いいんだ。無事で良かったよ、委員長・・・・・・」
そう言って彼は私を撫でてくれた。私が泣き止むまで、ずっと。
運命と言うにはあまりに血まみれで暴力的だったけれど、それが私と私が恋した人との出会いなのでした。
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