第67話
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出来るか分からないけど、さあピッコロさん。早く行くよ」
「う、うむ…」
師匠として悟飯のことを信じてやれと叱咤するべきなのかもしれないが、悟林の言い分もまた正しい。
闘いに置いて覚悟も決まらず、半端な気持ちで挑むことの危険さはピッコロも理解していた。
「………」
「悟飯、悟林だっておめえが嫌いだからあんな冷てえこと言ってんじゃねえんだ。おめえが力の大会に出て酷え目に遭わねえために言ってくれてんだぞ」
悟空も悟空なりに悟飯を見てきたから、フォローを入れようとする。
悟飯も腑抜けてしまった自分を恥じてピッコロから鍛え直して貰っているのは悟空も知っているが、今回の闘いである全宇宙格闘試合は半端な覚悟と実力で挑める物ではないのも確かなのだ。
空気が更に重くなり始めた時、ウイスから連絡が入った。
何とこのタイミングでブウが長期睡眠に入ってしまい、大会に出られなくなってしまったらしい。
「タイミング悪いね本当に!」
「悟林、ブウの代わりに悟飯を入れろ」
「…まあ、いないよりは…仕方ないから私が近くで守ってあげるしかないか」
「悟林、この場で悟飯と闘え」
ピッコロの言葉に普段なら喜ぶ言葉だが、相手が悟飯となると話は別だ。
「ピッコロさん、私は弟虐めをする趣味はないよ?それとも、この短期間で未来の悟飯と同等になったとでも?」
「実力では未来の悟飯には遠く及ばん…だが、俺は悟飯の持ち味を徹底的に鍛え直したつもりだ」
「ふうん、良いよ。たまには弟の遊びに付き合うのも悪くない…あっちでやろうよ、腑抜けがどこまで抜けたか見てあげる」
「…分かりました」
広い場所に向かう悟林と悟飯。
そんな2人を見つめる悟空。
悟空は何となくだが、ピッコロの狙いが分かった。
悟林が未来悟飯との本気の勝負で双子であるためか力がぶつかるごとに潜在パワーが引き出されていった。
それを悟林とこっちの悟飯でやろうと言うのだろう。
「悟空、神の気を使わない悟林と悟飯の力の差はどこまであると思う?」
「そうだなぁ、神の気を使わねえ悟林が10なら悟飯は3…ギリギリで4くれえかな?」
「だろうな、悟林はセルとの闘いの後もずっと修行を続け、今では破壊神の元で修行している。逆に悟飯はセルとの闘いからほとんど修行をしていなかった。それくらいの差が妥当だろう」
悟空とピッコロが見守る中、悟飯は構えるが悟林は構えることなく棒立ちの状態。
「…構えないんですか?」
「これがただの棒立ちに見えるなら掛かってきなさい」
「(何だ…?ただ立っているだけなのに…まるで隙がない…!)」
無防備に見えるのにそう思えないと言う矛盾した状態に気圧される悟飯だが、
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